マイクロソフト社は、HDDやSSDといった従来のストレージ方式に取って代わることを目指している、「プロジェクト・シリカ」と呼ばれる最先端のガラスベースのストレージ技術を発表しました。
第29回ACM Symposium on Operating Systems Principlesで発表された16ページの論文は、効率的で長持ちするストレージシステム構築の原理について概説しています。
石英ガラスから作られたこれらのストレージ・ユニットは、クラウド利用向けに調整されており、当初はAzureの顧客に恩恵をもたらす想定です。
2019年から開発中のProject Silicaは、セラミックベースのストレージシステムに似ています。
ガラスベースのストレージは、超高速フェムト秒レーザーを使用して、ボクセルを介して正方形のガラスプラッターにデータを書き込むことで機能します。
データの複数の層がガラス表面に垂直に積み重ねられています。
データの読み取りには、偏光顕微鏡でプラッターを画像化し、読み取りドライブでZパターンスキャンを行います。
処理されデコードされた画像は、アナログ信号をデジタルデータに変換する機械学習に依存しています。
アーカイブ用のガラス製ストレージは安全で、金融、科学研究、ヘルスケア業界に適しており、ランサムウェア攻撃に対する耐性を提供します。
マイクロソフトは、Azureクラウドストレージのパターンに合わせて、ガラスを保管する物理的なライブラリーの最適な構成を積極的に模索しています。