キーボード PFU HHKB Professional 2 (US)レビュー|後悔は本当の価値を教えてくれた

私はキーボードに拘りがなく純正のキーボードで十分な人間です。そのためハイエンドキーボードを必要としていませんでした。

IT系のエンジニアなどwebに精通している人だと、PFU HHKBは無条件で賞賛する人も多いため、無手で賞賛されているような物を自分が購入することも無いだろうと思っていました。

しかし、職場でもPFU HHKB Professional 2こそ至高!妥協なし読め!みたいな人が多々いたため、そこまで言うならしょうがないので、購入して使用したレビューになります。(自分の使用環境はMacbook Pro 英字配列になります)

PFU HHKB Professional 2 英字

hhkb

プログラマーや物書きの人に人気があり、無条件で賞賛している人がやたらと多いので信用買でした。

静電容量無接点方式であったりキー配列が考えられているなどの高級キーボードで、値段は税込29,700円です。

キー数が60しか無いためコンパクトに収められており、それを補うために独自のキーバインドになっています。

本体色は「白、墨」がそれぞれ存在し、ブラインド専用としてキーに文字がない「無刻印モデル」もあります。

日本語と英語でキーキャップの数が異なるため注意しましょう。

本体には厚みがあるため、キーボード手前の部分をパームレストで調整している人を多く見かけます。

ちなみにBluetooth接続モデルは単三型電池2本が必要です。

打鍵と音

HHKBのキーボードが打ちやすく打鍵が気持ちいい理由は、キーの押下圧が45gで静電容量無接点方式だからです。(Lite2シリーズのみ55g)

静電容量無接点方式でなかったとしても押下圧45gと言うのは多くの人間が気持ち良いと思う指数です。

引っかかりがなく吸い付くようなヌルッとした感じがタイピングするだけで気持ちいいです。打鍵の感覚に関しては不満は一切なく、前評判通り賞賛のレビューしかないのが理解できます。

打鍵音はトコトコ(スコスコ)言うような独特の音で、お世辞にも静かではないため打っている音はちゃんとします。

またキーキャップの高さが高いため、パームレストを利用している人が多いです。(キーボードやマウスの手前にあるパットやクッションのこと)

不満点

キーバインドについて

正直戸惑ったのは「Delete-BackSpaceキー」と「矢印キー(arrowキー)」です。

標準のDeleteキーWindowsでいうところのDelete(Macならfn+delete)の挙動のため、背面のDIPスイッチを設定しないとバックスペースになりません。

MacのUSキーボードは、バックスペースとデリートの切り替えをFnキーと同時入力で切り替えることが出来るのですが、これが同じキーバインドで出来ず、デリートはDeleteキーの1つ上にあるチルダキーとの同時押しがどうにもキモイです。

標準に近い形を実現したい場合は適当なキーバインドアプリを使う必要があります。

個人的に一番厄介なのが矢印キー(アローキー)でした。

最初に「あれ?矢印どこだ?」と思い探した結果、カーソル移動はFnキーと右側の記号群を合せて使います。

hhkb2

思わず自宅で「いやviかよ!」と言ってしまいましたが、この商品はキーの数が60しかないため足りないキーが多々あります。このせいで生じた弊害なのでしょう。

自分でも気づかなかったのですが、ソースコードを見るときや大量に文書を書くときに、私は無意識にキーカーソルを頻繁に使っていたのです。

低頻度であれば妥協して使えますが、私はキーの同時押しは左手しか使わない使い方をしてきたので性に合いませんでした。

流石に高頻度で利用するキーをこのキー配列で使うのは無理だと判断し、PFU HHKB Professional 2(US)は塩漬けになっています。昨今の自作キーボードのコンパクトな完成品を見ていると、この配列が合理的だとはとても思えませんでした。

アクセサリー(オプション品)が微妙

自作キーボードが流行りだした昨今において、関連商品が明らかに貧弱です。

他のメーカー製品と比較すると、この製品だけキーキャップの構造が異なります。

通常のキーキャップは十時に切れ込みが入っておりそれをはめ込むのですが、この商品は穴の空いた丸です。

ちょっとカスタムしたいなと思った時に、海外サイトを散見しても容易に類似品が手に入らないのが非常に苛立たしく思いました。

また尊師スタイルが出来る「キーボードブリッジ」や「上部保護用のケース」などをメーカーが品切れのまま放置しているため商売っ気が見えません。

この辺りの関連商品も現在は完全に自作キーボード系に食われた気がします。

まとめ

押下圧45〜50gで静電容量無接点方式のキーボードは長時間でもかなり打ちやすく、打鍵に一日の長があるため打ち心地を賞賛する人が多いのも納得です。

とはいえキーバインドはこの製品独自のものがあるため、この設計で打ちやすい人は最高の製品だと思います。

逆にメーカー独自の機構となるのでPC標準に準拠したいと言う人にはキー数が足りない構造に違和感を感じる可能性があります。昨今自作が流行りだした事もあり、拘りがある人はやはり自作最強かなと思いました。

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