
現在、各種のAIモデルの発表が相次いでおり、最新はOpenAIによる「GPT-4.1」シリーズです。
期待されていた「GPT-5」ではなく、マイナーバージョンアップのネーミングで新モデルが登場しました。
今回発表されたのは「GPT-4.1」「GPT-4.1 mini」「GPT-4.1 Nano」の3種類。
しかし、これらは主にプログラミング分野に特化しており、一般ユーザー向けではありません。
OpenAIは、これらのモデルが特にコード生成能力に優れていると述べています。
このシリーズはChatGPT経由では利用できず、OpenAIのAPIを通じて提供されます。APIはAIを製品化するための開発者向けプラットフォームです。
注目すべきは、これらのモデルが「100万トークン」という巨大なコンテキストウィンドウを持っている点です。
およそ75万語分の情報、つまり『ロード・オブ・ザ・リング』全巻と『ホビットの冒険』を合わせた分量以上を一度に扱えることを意味します。
一般ユーザーに何を意味するのか
現在、OpenAIや競合のGoogle、Anthropicは、2種類のモデル開発に注力しています。
一方はChatGPTやGeminiのような一般向けモデル、もう一方はより高度な思考やコーディングに対応する専門性の高いモデルです。
一般ユーザーにとって、GPT-4.1シリーズは直接的な影響を及ぼすものではないかもしれません。
しかし、AIが大量の情報を高速かつ正確に処理できる方向に進化していることを示しています。
また、これらはOpenAI史上最速のモデルの一部であり、将来的にさらに高速で賢いモデルが登場する可能性を示唆しています。
GPT-5はどうなったのか?
OpenAIは以前からGPT-5の開発を予告しており、次世代のChatGPTを支える最重要アップデートと見られています。
OpenAIのCEOサム・アルトマン氏はSNSで「今夏までにモデルの名前を整理しよう」と語り、自ら複雑な命名を自虐的に認めつつ、次の大きな展開を匂わせました。
この発言から、GPT-5の正式発表が数カ月以内に行われる可能性が高まっています。
大きな遅延がなければ、近いうちに姿を見せるでしょう。