YouTubeは新規にAI機能を導入し、受け身な動画視聴を双方向のやり取りに変えようとしています。
Android Authorityが「Talk Live」と呼ばれる未公開コードを発見したようで、Google Gemini AIモデルを活用し、YouTube動画やPDFの内容についてリアルタイムで対話できるようにする想定のようでした。
例えば、アートの歴史に関する動画を視聴中、「印象派とポスト印象派の違い」が気になった場合、動画を一時停止して調べる必要はなくなり、Gemini Liveを呼び出しポップアップをタップすると、質問に答えたり、文脈を説明したり、動画の要点をまとめたりしてくれます。
PDFにも対応していそうで、「Talk Live PDF」では、PDFドキュメントを読みながらGemini Liveと対話可能です。
内容の要約や専門用語の解説、理解しにくい部分の深掘りなど生成AIがサポートします。
YouTubeアプリでもPDFリーダーでも、Geminiを呼び出して動画やドキュメントの疑問を、ながらで解決できる機能を目指しているようです。
GoogleのAI強化の流れ
Googleはここ数カ月、YouTubeへのAI導入を積極的に進めています。
「Talk Live」はその一環で、アイデア創出を支援するツール「Brainstorm with Gemini」と同じように考えていそうです。
他にも、著作権音楽を完全に動画から削除せずに対応するAIツールや、動画テーマに合わせた新しい著作権フリーの音楽を作成するツールなども画策しているようです。複数言語への自動翻訳・吹き替え機能も登場予定です。
YouTube視聴体験を「対話型」に進化させる取り組みは、一部の視聴者にとって魅力的です。
特に長時間の動画や難解な内容を扱う動画の場合、視聴者の理解を深め、退屈せずに視聴できるようになるでしょう。
学生が講義を理解するためや、クリエイターが視聴者層を拡大するための有益なツールとなる可能性も見えます。
少なくとも、芸術の印象派の理解は以前よりずっと簡単になるはずです(笑)。