Fitbit Charge 6 レビュー|機能・価格・メリット&デメリットを解説

Fitbit Charge 6は、物理ボタンの復活と新たなエクササイズモードを追加し、Googleの買収による影響でGoogle Maps、Google Wallet、YouTube Musicが統合されたモデルです。

ただし、多くの機能がFitbit Premiumの有料会員向けに制限されている点は依然として不満が残ります。

メリット

  • Google MapsとGoogle Walletが利用可能
  • 物理ボタンの復活
  • 心拍数モニターの精度向上
  • Peloton、NordicTrack、Tonalとの連携

デメリット

  • 画面が小さく視認性に欠ける
  • 独自の充電器が使いづらい
  • 有料会員向けに制限されている機能が多い

価格と販売情報

Fitbit Charge 6は2023年10月12日に発売され、価格は23,800円。為替の影響で前世代のCharge 5よりも9千円近く高くなりました。

購入時にはFitbit Premiumの6か月間の無料体験が含まれます。

以降は640円/月または6,400円/年が必要になります。Premiumの価値は、トレーニングスタイルや求めるデータ分析レベルによって異なります。

カラーは以下の3種類

  • ブラック
  • シャンパンゴールド/コーラル
  • シルバー/ホワイト

新しいスポーツベルトが追加されました。

追加バンドはスポーツ&インフィニティベルトが2,790円から、フック&ループが3828円、ウーブンベルトが3990円、Horweenが4990円、ヴィーガンレザーベルトが5825円です。

デザイン

Charge 6のデザインはCharge 5と大きく変わりません。

カラーディスプレイが明るく、ストラップに溶け込む滑らかな形状を維持しています。

大きな変更点は、物理ボタンが復活したことです。

Charge 5ではタップやスワイプのみで操作していましたが、Charge 6ではボタンを押すことでメイン画面へ戻ることができます。アクティビティ中に押せば、異なる指標を表示可能です。

充電器はFitbit独自のマグネット式ですが、装着が甘く外れやすい点が難点です。ただし、一度の充電で数日持つため、それほど頻繁に充電する必要はありません。

フィットネストラッキング

小型のディスプレイは視認性にやや難があり、ランニング中に情報を確認しづらいです。

ペースは大きく表示されますが、距離は小さなフォントで上部に表示されるのみ。

Charge 6はマラソン向けではなく、歩数、カロリー消費、睡眠、軽い運動の記録に適しています。

また、Charge 5と同様に、手袋着用時や汗をかいた状態では画面操作が難しくなります。

水泳時には自動ロックがかかりますが、終了する際に2回タップする必要があり、反応が鈍く苦戦しました。

一方、スポーツモードは大幅に拡充され、40種類以上のアクティビティを選択可能。さらに、ペースアラートを設定でき、ランニングやサイクリング時にスマホなしで通知を受け取れる点も便利です。

睡眠トラッキング

Fitbit Charge 6にはSpO2パルスオキシメーターセンサーが搭載され、睡眠の質を分析できます。

標準の睡眠データは本体で確認できますが、詳細な睡眠ステージ分析はFitbit Premium加入者のみが閲覧可能です。

Ouraリングとの比較では、睡眠時間やスコアはほぼ一致しており、Charge 6の測定精度は高いと言えます。

高価なウェアラブルと比べても、リーズナブルな価格で同様のデータを取得できる点は魅力的です。

機能

Googleの影響が色濃く出た本モデルでは、FitbitアカウントをGoogleアカウントに統合する必要があります。

誰も使っていないであろうFitbit Payは廃止され、Google Walletに置き換えられました。

音楽コントロール機能もありますが、Google傘下のYouTube Music限定で、Spotifyなどの他サービスは非対応となっています。

Google Mapsの統合により、スマホと連携してナビゲーションを手首で確認できるようになりました。日常的には使わないかもしれませんが、ランニングやハイキングでは便利な機能です。

ただし、多くの高度な機能がFitbit Premium加入者向けに制限されている点は依然として問題です。

睡眠分析やパーソナライズされたワークアウトなどが有料プランのみに設定されており、GarminやAppleに比べて制約が多い印象です。

バッテリー寿命

Fitbitは最大7日間のバッテリー持続時間を謳っています。

実際の使用では、GPSを使用しない場合1日で約15%の消費、GPSを30分間使用すると約10%の消費でした。

スマホと連携することで、スマホのGPSを利用し、必要に応じて本体のGPSに切り替える機能も搭載しています。常時表示ディスプレイをオフにすれば、Fitbitの公称値通りのバッテリー持続時間を確保できます。

充電は0%から100%まで約2時間かかります。

結論|Fitbit Charge 6は買いか?

総合評価:★★★★☆(4/5)

Fitbit Charge 6は、現在市場にある中で最も優れたフィットネストラッカーの一つです。

物理ボタンの復活とGoogleアプリの統合により、前モデルより使い勝手が向上しました。

Fitbit Inspire 3と比較すると、GPS搭載とワークアウトモードの充実を考えればCharge 6の方が良い選択肢でしょう。

一方、スマートウォッチを求めるならFitbit Sense 2の方が機能的です。

ランニング特化のデバイスではないため、本格的なランナーにはGarmin Forerunner 55を推奨します。少しの値段追加でより使いやすいランニングデータが得られます。

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