Pixel 9aのデバイス内AIはPixel 9ほどではない|廉価モデルの妥協点

Googleがついに「Pixel 9a」を発表しました。

AシリーズのPixelは、フラッグシップモデルと同様の機能を手頃な価格で提供するのが特徴ですが、Pixel 9aにもいくつかの制約があります。

制約にはGemini AI へのアクセスも含まれますが、Pixel 9と同じGemini エクスペリエンスを期待していた人はがっかりするでしょう。

Gemini AIの制限|Pixel 9aは簡易版

Pixel 9aでもGoogleのAI「Gemini」にアクセスできますが、Pixel 9シリーズと同じ体験は期待できません。

Ars Technicaによると、Pixel 9aには「Gemini Nano XXS」が搭載されており、Pixel 9の「Gemini Nano XS」よりも性能が抑えられています。

制約の原因はRAMの違い

その理由は主にメモリ(RAM)にあります。

Pixel 9シリーズは12GBのRAMを搭載しており、これにより高度なAI処理が可能ですが、Pixel 9aは8GBしかありません。

オンデバイスAI(端末内AI)は多くのリソースを必要とするため、十分なメモリが不可欠です。

Appleも同様の理由で「Apple Intelligence」をiPhone 15 Pro以降に限定しています。

その結果、Pixel 9aでは以下のような制約が発生します。

  • Gemini Nano XXSはバックグラウンドで常時稼働しない
  • 必要なときに都度読み込むため、処理速度が低下
  • テキスト処理のみ対応(マルチモーダル非対応)
  • 画像処理が不可のため、Pixel Screenshotsアプリが使用不可
  • Call Notes(通話内容の要約機能)も非対応

Pixel 9aは価格なりの妥協点あり

Pixel 9aの価格は$499で、競合のiPhone 16e($599)と比較すると割安ですが、その分いくつかの妥協点があります。

  • Exynos 5300モデム採用(Pixel 8aと同じ)
  • 耐久性の低いGorilla Glass 3ディスプレイ
  • 超広角カメラは13MP(Pixel 9は48MP)
  • 充電速度(有線・ワイヤレス)がPixel 9より遅い

最新情報は、今後4月の発売に向けてさらなる詳細レビューが出てくるでしょう。

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