イヤホンブランドintimeを提供している、O2aid(オーツェイド株式会社)が主催している「ASSYミーティング」と呼ばれる、イヤフォンの組み立てイベントがあります。
ASSYという単語は聞き慣れないかもしれませんが「assembly」の略語なので、単純に「組み立てミーティング」と名前のままイヤホンの組立てイベントです。
eイヤホン主催の会で、開催時間は10:30〜18:00というかなりの長丁場でしたが楽しめたので何をしたか説明していきます。
参加する会により筐体は異なりますが、自分が参加した会の組立イヤホンは「intime 翔 DD」筐体がベースでした。
また音質の調整を行うため、必ずプレイヤーを持参して下さい。イヤピースやリケーブルなど、普段聞くであろう構成で臨むのが正解です!
初めに
時間になり参加者が揃うと、オーツェイド代表・渡部さんが略歴と会社紹介、セラミック部品の技術的な説明をしていただけます。
渡部さん曰く、色々な場所でこう言ったイベントを開催したい、そこからオーディオ好きのユーザー同士で伝搬して欲しいと話されていました。
一通り話し終わるとイベントの流れや、組み立ての解説が始まります。
組立て
組立てと何が選定出来るかは筐体によって異なりますが、組み立ての手順は大筋どの筐体でも以下の通りです。
- 筐体のカラー選び
- ウーハーの選定
- VST,HDSS他製品の仕様の有無
- 組立て
- 音質調整用の穴のサイズ選び
1〜4までは何を使用するか選んで接着していくだけですが、最後の音質を決める工程がかなり試行錯誤します。
これはフロントとリアにそれぞれ空いている穴の大きさによって音の抜け方が異なり、音質が変わってくるのですが、このサイズ調整がチューニングになるからです。
どの程度の穴のサイズにチューニングをすると、どんな音がするかを程度把握していないとかなり時間がかかります。
意外と1番最初に選んだものが良かったりするのが困ったものです。
完成作業
穴のサイズが決まりチューニングが終わったら、フロントとリアを接着していきます。
接着後、翌日になるとセメダインの余計な部分が簡単に剥がれるので、剥がして完成です。
完成したイヤホン
時間の制限はあるものの、完成したイヤホンは自分好みのサウンドを鳴らしてくれます。
自分の場合、低音強調をしました。
intime 脂(こってり)のチューニングを教えて貰ったので、それに近い調整にしています。
元々intime製品はセラミック部品のおかげでかなり高いレベルで高音を担保してくれるので、低音に振っても高音もある程度担保され、低音もかなり良い音を鳴らします。
私は自分で作成したイヤフォンの名前を「intime 地(ち)」と名付けました。命名の由来は低音変調極振りのチューニングをしており、大地を揺らす様な唸りをあげるサウンドになっているからです。
感想
シンプルな感想を書けば、長丁場で少しだけ大変でしたが、O2aid社のものづくりに対する考えや、技術的なアプローチのお話も楽しく聞かせて頂き、とても楽しいイベントでした。
チューニングを色々と試行錯誤していくと別の構成も作りたくなってしまうので、オーディオ好きであれば、おそらく数回は行かないと満足出来ないかもしれません。