
目次
結論から言えば「初めて1万円台でワイヤレスイヤホンを買う人」には間違いなくおすすめです。
快適な装着感、Bluetooth 5.4による安定した接続、LDAC対応、そして専用アプリによる音質カスタマイズ。
この価格でこれだけの完成度を実現している製品はほとんどありません。
ただし、アクティブノイズキャンセリング(ANC)は平均的で、低音と高音の強調が好みを分ける点には注意。
音のバランスを自分好みに調整できる人には最高の相棒になりますが、「箱出しの音質に完璧さ」を求める人はLiberty 4 Proの方が満足度は高いでしょう。
スペックと価格(要点の早見表)
項目 | 内容 |
---|---|
発売日 | 2025年5月7日 |
価格 | $129.99(約19,000円前後) |
防水性能 | IP55(防滴・防塵対応) |
重量 | イヤホン:4.6g/ケース:48g |
接続 | Bluetooth 5.4(LDAC対応) |
連続再生時間 | 約7時間(ANCオン)/約12時間(ANCオフ) |
ケース込み再生時間 | 最大48時間(ANCオフ) |
充電方式 | USB-C/Qiワイヤレス充電対応 |
アプリ機能 | EQ設定/HearID/低遅延モード など |
デザイン・フィット感と装着感
ケース・外観の違い(Liberty 4 Proとの比較)
Liberty 5は前モデルのLiberty 4 Proと同じステム型デザインを継承しつつ、ケースのディスプレイを廃止し、マット仕上げで高級感をアップ。
LEDライトバーで充電状態を確認でき、指紋がつきにくい質感になりました。
片手でスライドして開けられる構造は健在です。
長時間装着・運動時の使い勝手
AirPods Proのような軽い装着感で、長時間つけても耳が痛くなりにくいのが特徴。
6種類のイヤーチップが付属し、ほぼ誰の耳にもフィットします。
IP55防水で汗や雨にも強く、ランニングやジム利用でも安心。
💡 軽量・密着・防滴 ― まさに「通勤からトレーニングまで一本で完結」する万能モデルです。
操作性とアプリ(設定・カスタマイズの幅)
物理操作|ピンチコントロールで誤操作ゼロ
ステム部分を「つまむ」操作方式(ピンチコントロール)を採用。
一般的なタップ操作より誤動作が圧倒的に少なく、直感的です。
アプリ内で各操作(シングル・ダブル・長押し)を自由にカスタマイズ可能。
Soundcoreアプリの特徴:EQ・HearID・Preference Test
アプリは機能の宝庫。
中でも特筆すべきは以下の3点です。
- 🎧 8バンドEQ:22種類のプリセット+自分で調整可能
- 🧠 HearID機能:聴力特性を分析して自動補正
- 💡 Preference Test:音の好みを学習して理想のEQを提案
加えて、「低遅延モード」や「音漏れ補正」、「装着テスト」まで完備。
1万円台とは思えない完成度のアプリ体験です。
音質レビュー|実測と主観の両面から
初期チューニングの印象
デフォルトの「Soundcore Signature」モードでは、低音と高音が前に出た派手な音。
Daft Punk「Get Lucky」を聴くと、ベースの厚みが頭に響くほど。
一方、中域のギターやボーカルはやや控えめ。
EQ調整での改善と推奨設定
100Hzと6.4kHzを軽く下げるだけで、音の輪郭が落ち着き、全帯域がクリアに整う。
これにより、Khalid「Location」などの繊細な曲もバランス良く再生できます。
EQ調整の自由度が高いため、初心者でも「理想の音」に近づけやすい点は◎。
MDAQSスコア分析
HEAD acousticsによるMulti-Dimensional Audio Quality Score(MDAQS)では以下の結果。
指標 | スコア | 意味 |
---|---|---|
Timbre(音色の自然さ) | 4.8 | バランス良く再現性が高い |
Distortion(歪みの少なさ) | 3.5 | ノイズが少なく安定した出音 |
Immersiveness(空間の立体感) | 4.6 | 音場の広がりをしっかり再現 |
つまり、「一般リスナーが心地よいと感じる音質」をしっかり実現しています。
ノイズキャンセリング(ANC)の実力
ANC性能は「中の上」レベル。
実測では環境音を約76%低減し、低音域で最大25dB、高音域で最大40dBをカット。
街中の交通音やエアコンのノイズはしっかり抑えられます。
ただし、静寂感を極めたい人にはLiberty 4 Proの方がわずかに優秀。
ANCは5段階調整が可能で、「軽め」「標準」「強め」などシーンに応じて設定できます。
透過モードも自然で、会話時の声がこもらないのが好印象です。
バッテリーと充電(実測値)
- ANCオン:7時間8分
- ANCオフ:最大12時間
- ケース込み:最大48時間再生可能
急速充電にも対応し、10分の充電で約5時間再生。
Qiワイヤレス充電にも対応しており、利便性は非常に高いです。
通話性能とマイク
6つのマイクを内蔵し、屋外でも声がしっかり届く明瞭な通話品質。
車の走行音や街のざわめきも効果的にカットされ、ビデオ会議や電話でも安心して使えます。
この価格帯でこのマイク品質は非常に優秀です。
比較|Liberty 5 vs Liberty 4 Pro vs 代替モデル
モデル | 価格帯 | 特徴 | おすすめ度 |
---|---|---|---|
Liberty 5 | 約19,000円 | 機能バランス最高、初心者向け | ★★★★☆ |
Liberty 4 Pro | 約23,000円 | 音質・ANC共に上位 | ★★★★★ |
Sony WF-C710N | 約17,000円 | ANC特化型 | ★★★★☆ |
Nothing Ear (a) | 約14,000円 | デザイン&カスタム性重視 | ★★★☆☆ |
結論
Liberty 4 Proを持っている人は買い替える必要なし。
ただし、初めてSoundcoreを買うなら、Liberty 5が最もバランス良い選択です。
総合評価と「どんな人に向くか」
評価軸 | 評点(10点満点) |
---|---|
音質 | 8.0 |
ANC | 7.0 |
装着感 | 9.0 |
アプリ機能 | 9.0 |
コスパ | 8.0 |
総合 | 8.2/10 |
こんな人におすすめ
- 初めてワイヤレスイヤホンを買う人
- 通勤・運動・仕事の「全部使い」を一本で済ませたい人
- 自分好みに音を調整したい人
よくある質問(FAQ)
Q. 防水性能は?
A. IP55対応で汗や雨はOK。水没はNG。
Q. 片耳だけ使える?
A. 現時点では不可。両耳ペアでの使用が前提。
Q. iPhone・Androidどちらでも使える?
A. どちらもOK。Soundcoreアプリも両対応です。
まとめ
Anker Soundcore Liberty 5は、機能・快適性・音質のバランスが取れた「完成度の高い中堅モデル」です。
強烈な個性こそありませんが、使い勝手と安心感で選ぶなら間違いのない一台。
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(購入前に前モデルとの比較も必ずチェックしてみてください)