Google I/O 2025で発表「Project Astra」復活|次世代AIアシスタントの全貌

2024年のGoogle I/Oで注目を集めたのは、AIアシスタント「Project Astra」でしたが、音沙汰がありませんでした。

ユーザーの視界を認識し、音声に応答し、記憶までするこのアシスタントは、2025年のGoogle I/Oでさらに進化を遂げました。

今回のデモでは、昨年の物体認識機能を超える高度な対応力が披露されています。

Googleは「文脈を理解し、計画し、行動できる汎用AIアシスタント」の実現を目指しており、Project Astraはその中心的な存在です。

  • デモ動画では、自転車を修理する男性が登場。
  • 彼はスマホ越しにAstraと対話しながら、必要な修理マニュアルを検索。
  • ネジが外れず困った際には、Astraが適したYouTube動画を提示。必要なパーツが記されたメールの検索も依頼し、同時に複数のナットから該当のものを特定。

部品が手元にないと分かると、近隣の自転車店を検索し、在庫確認の電話まで自動で行いました。

さらに、途中で別の人が話しかけるとAstraは会話を中断し、終了後には「先ほどの続きですが」と自然に説明を再開。

パーソナライズ機能も進化しており、男性が飼い犬のバスケットを検索する際には、犬の名前を把握して反応していました。

GoogleはこのAI技術をGemini Liveに反映し、音声の自然さや記憶能力を強化。開発者向けのLive APIの改善も進めており、将来的にはスマートグラスなど新たなデバイスにも対応予定です。

現時点では、デモのような完璧なアシスタント体験はまだ実現していませんが、Googleはその実現に向けて着実に前進しています。今後の展開が非常に楽しみです。

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