CES 2025での発表によると、Microsoftは次世代のWindows、通称「Windows 12」のリリースをまだ予定していないようです。
代わりに、同社はAIを活用した「Copilot+ PC」のビジョンを推進し、Windows 11への人工知能（AI）統合に注力しています。
MicrosoftはAI技術の活用に積極的で、ChatGPTやタスクバーから直接利用可能な独自のAIアシスタント「Copilot」を日常生活に組み込むことを目指しています。
Windows Latestによれば、MicrosoftはCopilot+ PCがM3 MacBookよりも最大50%高速だと主張しています。
これまでレビューしたSurface Laptop 7などのCopilot+ PCはパフォーマンスにおいて非常に優れていますが、AI機能の有用性については評価が分かれています。
Windows 10の終了とMicrosoftのAIへの注力
Windows 10は2025年10月14日にサポートが終了します。
この日以降、MicrosoftはWindows 10向けの定期更新（セキュリティ更新を含む）を停止し、Windows 11への移行を推奨します。
必要に応じて、限られた期間で有料のセキュリティ更新を提供する予定ですが、MicrosoftとしてはすべてのWindows 10ユーザーがWindows 11へアップグレードすることを望んでいます。
Windows 12がすぐに登場しない理由は、MicrosoftがWindows 11への移行を重視し、Copilot+ PCの普及に注力しているためです。
Microsoftは、これらのデバイスがPCの利用方法を大きく変える可能性があると主張しています。
また、Windows 11がパンデミック時のPC需要増加のタイミングで登場したことを指摘し、Microsoftは次のタイミングを待ってWindows 12をリリースすると予測しています。
AI統合に対する期待と課題
一部のユーザーは、新しいOSが登場しないことやWindows 10からの移行を躊躇しています。
CopilotやRecallなどのAI機能に対しては、利便性やセキュリティ面で懸念が示されています。Microsoftが野心的な目標を達成するには、まだ多くの革新が必要です。
とは言え、Windows 11にAIを統合する取り組みには大きな可能性があります。
Microsoftはユーザーのフィードバックを注意深く観察し、このプロジェクトから学ぶ姿勢が求められます。仮にAI統合が成功しなかった場合には、Windows 12を非AI中心の設計にするという選択肢も検討すべきでしょう。（しないと思いますが）
現在のところ、MicrosoftがWindows 12の開発に手を広げず、Windows 11の改良に集中している点は評価できます。
特に、Windows 10ユーザーの多くが近い将来アップグレードを検討することになる中で、この選択は非常に重要です。
