
「HHKBは噂通り打ちやすいのか?」
プログラマーやライターの間で絶賛される高級キーボード、PFU HHKB Professional 2 (US)を実際に使ってみました。
Macbook環境での使用感、独特の配列、打鍵音、アクセサリー事情など、公式レビューではわからないリアルな体験談を公開。
購入前に後悔しないためのポイントを、実体験を交えながら徹底解説します。初心者から上級者まで、HHKB購入検討者必見の記事です。
HHKB Professional 2 (US)とは?
静電容量無接点方式の魅力
PFUの「HHKB Professional 2」は、静電容量無接点方式を採用した高級キーボードです。
この方式はキーを押した瞬間の接点が摩耗しにくく、長時間のタイピングでも安定した打鍵感を維持できます。
多くのプログラマーやライターが愛用する理由の一つは、まさにこの「吸い付くような押し心地」にあります。
コンパクト配列とキー数の特徴
このキーボードは、60キーのコンパクト配列が特徴です。
フルサイズキーボードに比べキーが少なく、持ち運びやデスク周りの省スペース化に優れています。
一方で、標準的なキー配置に慣れているとDeleteキーや矢印キーの操作に戸惑う場合もあります。
購入前に配列の特徴を理解しておくことが大切です。
カラーバリエーションと無刻印モデル
本体カラーは「白」と「墨」の2色があり、ブラインドタイピング向けの無刻印モデルも存在します。
好みに応じて選べる点は嬉しいですが、日本語配列と英語配列ではキーキャップの数が異なるため、購入時には注意が必要です。
実際に使ってわかった打鍵感と操作性
キー押下圧と打鍵感のレビュー
Professional 2 (US)の押下圧は45g。
Lite2シリーズの55gよりも軽く、多くの人にとって心地よいタイピング感です。
指に吸い付くような感覚で、長時間タイピングしても疲れにくいのが特徴です。
文章作成やコード入力でのスムーズさは、前評判通り高評価に納得できます。
打鍵音と集中作業への影響
打鍵音は「トコトコ」「スコスコ」と特徴的で、静かではありません。
しかし、この音が逆にタイピングのリズム感を生み、集中力を高める人も多いようです。
静音性を求める場合は、パームレストや机との相性を工夫することで軽減可能です。
パームレストとの相性
本体には厚みがあるため、多くのユーザーはパームレストを併用しています。
長時間のタイピングでも手首の負担を減らし、快適な作業環境を維持できます。デスク上の配置と高さ調整が重要なポイントです。
不満点・注意点
独自キーバインドのクセ
一番戸惑ったのはDeleteキーとBackspaceキー、矢印キーの配置です。
標準的なキーボードの操作感に慣れていると、Fnキーと組み合わせて操作する必要があり、慣れるまで少し時間がかかります。
Mac US配列のように自然に切り替えられない点は、注意が必要です。
アクセサリー不足とカスタムの難易度
HHKBは関連アクセサリーがやや限られています。
特にキーキャップや上部保護用ケースなどは入手が難しく、自作キーボード用のアクセサリーとの互換性も低めです。
カスタマイズを重視する方には不満に感じるかもしれません。
MacbookでのHHKB使用体験
US配列でのバックスペース・デリート設定
Macbookでの使用時、DeleteキーとBackspaceキーの挙動が少し独特です。
Fnキーとの組み合わせで切り替えが必要ですが、キーバインドアプリを使えば標準に近い形に調整可能です。
カーソル移動の工夫
矢印キーはFnキーと右側の記号キーを組み合わせて操作します。
大量の文書作成やコード編集でカーソル移動が多い場合、慣れるまで不便さを感じるかもしれません。
しかし、この配置は60キーコンパクト設計のための工夫であることも理解できます。
総合評価とおすすめポイント
プログラマー向けの評価
プログラマーや開発者にとって、静電容量無接点方式の打鍵感は圧倒的な魅力です。
長時間のコーディングでも疲れにくく、集中力を維持しやすいです。
ただし矢印キーやDeleteキーの独自配置は慣れが必要です。
文書作成・ライター向けの評価
ライターやブロガーにとっても、打鍵感の心地よさは作業効率向上につながります。
ただし、頻繁にカーソルキーを使う作業では配列の独自性がネックになる可能性があります。
HHKBと自作キーボードの比較
近年は自作キーボードの完成品も増えています。
カスタマイズ性や配列自由度で自作キーボードに軍配が上がるケースもありますが、HHKBの完成度の高い打鍵感は唯一無二です。
まとめ
HHKB Professional 2 (US)は、押下圧45gの静電容量無接点方式で、長時間でも快適なタイピングが可能な高級キーボードです。
独自キーバインドやアクセサリーの限界はありますが、プログラマーやライターにとっては打鍵感の満足度が非常に高い製品です。
購入前には配列やMacでの操作性を確認し、自分の作業スタイルに合うかを判断することをおすすめします。