アウトドア用の水筒、Nalgene(ナルゲン)のボトル。
ナルゲンは化学者たちによって設立され、研究用装備品の開発を行っていました。しかし、これらの容器をアウトドアで使ったところ思いの他活躍し、以後、アウトドア用に開発をスタート。純度の高いプラスチックと優れた気密性により、アウトドアに最適なウォーターボトルをはじめとする容器やキッチン用保存容器などを手掛けています。
耐久性や耐熱性、耐冷性を備えつつ、ペットボトル感覚で使える軽量設計という利便性の高い商品です。
良いところ
ナルゲンの水筒には4つの良い部分があります。
- 独自のキャップシステムでパッキンなしでも高い密閉性
- バッグの中で動いても漏れにくい
- -20℃から100℃まで対応できる耐熱性・耐冷性
- ガラスの200倍もあるといわれる強度があり、軽量で携帯性もある
オススメ出来るタイプの人は、水の温度が落ちても気にならない人や、カバンの中で水筒が逆さになる人でしょう。
使いやすさ
シンプルなデザインであることが大きな特長です。
円筒形の本体とスクリューキャップで構成され、その2つの主要部品を固定するストラップが付いています。崖からぶら下がったままでも、キャップをなくす心配なく水を飲めます。
ナルゲンは、水筒製品の中でも広い口を誇っており、これには長所と短所があります。
メリット
この広い口により、水源に関係なく、ボトルに水を入れるのが楽です。また、メーターのおかげで水量を確保しやすいというメリットもあります。
口が広いので、お手入れが楽です。
デメリット
口が広い分、あごや胸などに水をかけてしまう事も多くあります。移動中の乗り物に座っているなど、少しでも動いていると、気を付けないと水がかかることがあります。
耐久性
このボトルは見た目に反して丈夫です。プラスチック製のボディとキャップは、何度も落としたり転がしたりしても、小さな擦り傷を負っただけで、サッカーボールのように跳ね回って地面に落ちました。
キャップの上に落としても、小さな擦り傷がつくだけでした。3メートル以上落下させると、キャップやボトルが粉々になる可能性があります。しかし、通常の使用では、このボトルは故障するより生き残る可能性が高いです。
重量
同様商品の中では剛体ボトルで最軽量と言えます。
最も軽量で使いやすく、折りたたみ式の競合製品にも勝っていました。その軽さと大きな容量から、バックカントリーでの数日間の旅によく使われています。
また、いくつかの浄水器(水フィルター)と組み合わせて使う事もできます。
保温性
本体が飽和ポリエステル樹脂、キャップがポリプロピレン、ループ部分がポリエチレンなので、それほど保温性はありません。
耐熱温度は本体が100度、キャップが120度、ループ部分が110度です。
耐冷は本体が-20度、キャップが0度、ループ部分が0度です。
プラスチック性なので、口コミでもカイロがわりになると言っている人がいるくらい外に熱を放出してしまうため、保温性が低いです。
1Lの容器に熱湯を注ぎ、そのまま容量を減らさずにいれば、1時間ほどは温度をキープ出来ます。しかし2時間経つとぬるま湯よりやや低い温度になります。
水の容量によって保温時間は異なりますが、普通は徐々に水を飲むため、保温時間は思っているより低いのです。
保温が気になる際は専用のケースが存在します。
ナルゲン HDボトルケース 1L
ナルゲン広口1.0L用のケースです。表地にナイロン素材を使用し、その下に断熱材としてウレタン、内部にはアルミシートを採用して3層構造に仕上げ、保温保冷効果を高めています。口はドローコードで絞り、縦、横どちらにも取り付けられるベルトループが備わっています。
味と匂い
購入初期こそプラスチックの匂いがしますが、水で洗った後、匂いは消えました。
入れるものが水であれば、水にプラスチックの味をつけません。24時間放置した後でも、ナルゲンのボトルから飲む水の中にプラスチックのような風味を見分けることはできませんでした。
水以外の液体を使用するのであれば、やや注意が必要です。
ボトルにスポーツドリンクを入れ、24時間放置し飲み干しました。次に、ぬるま湯と食器用洗剤でボトルを手洗いし、水を入れて味覚テストを行ったところ、スポーツドリンクの匂いをほのかに残していましたが、飲み物自体の味への影響は感じられませんでした。
ボトルについた匂いは、水と重曹で洗浄したところ、匂いは完全に消えました。
入れるものがEAAや筋トレ系専用の粉物で有るある場合、匂いがうつるので、同様に重曹で洗浄して下さい。
水を飲む際、ガラスで飲むと味に変化がなく多くの人に好まれますが、広口タイプは全体的に素晴らしいパフォーマンスを発揮してくれました。
最後に
ナルゲンの広口タイプボトルは、過去数十年にわたりアウトドアレジャーの世界で広く普及してきた事には理由があります。
丈夫なつくりと漏れないキャップ、軽量で洗浄しやすいボトル、優れた耐熱耐冷性能、持ち運びに適した軽量性により、アウトドアでの使い勝手は非常に良いです。
スポーツドリンクを混ぜて飲んでも、水の味を損なうことはありません。
アウトドアだけでなく、日常でも使える様々な種類の容器がラインナップされており、保温性さえ気にしなければ活用の幅は思いの外広いです。
安価なので1つは持っておいて損のないアイテムです。