
スマートフォンの普及とともに、スクリーンタイムの管理が難しくなっています。
特にSNSは、私たちの注意を引きつけるよう巧みに設計されており、夜中までダラダラとスクロールしてしまう「ドゥームスクローリング」が問題になっています。
たとえばInstagramを開くと、次々に魅力的な画像が表示され、気に入らなければすぐ次へ。飽きる暇もなく、まるで無限に続くエンタメの蛇口です。
楽しい反面、寝る前の時間を無意識に浪費してしまいがちです。
私自身、スマホを多く使いますが、夜の無駄な使用には悩まされていました。そこで取り入れたのが、Androidの「グレースケール(白黒表示)」機能です。
SNSや動画の鮮やかさは目を引きますが、グレースケールにするとそれらの魅力が薄れ、自然とスマホから離れやすくなります。
画面が白黒になると、インスタグラムの投稿も地味になり、どのアプリを開こうとしていたか分かりづらくなります。
結果として、だらだらとした使用が減り、スムーズに就寝準備に入れるのです。
Androidの設定内、「Digital Wellbeingと保護者による使用制限」メニューには「おやすみ時間モード」があります。
これを使えば、スマホの表示や機能を夜に合わせて調整できます。
例えば、画面を白黒にしたり、壁紙を暗くしたり、常時表示をオフにしたりすることが可能です。
私は毎晩11時になると、自動で画面がグレースケールになるように設定しています。
この時間を「スマホの終わり時間」として習慣化することで、睡眠前の悪習慣を断ち切ることができました。
なお、Android端末のメーカーによって表記は異なる場合があります。
たとえばSamsungでは「モードとルーティン」機能に統合されていますが、同様の設定はどの端末でも「Digital Wellbeing」内からアクセスできます。
スマホ依存や寝不足に悩んでいるなら、グレースケール表示はシンプルかつ効果的な対策になります。
目立った刺激が減ることで、自然とスクリーンタイムが短くなり、睡眠の質も向上します。