FIIOの新世代DAP「M21」と「JM21」は、それぞれ異なるユーザーニーズに応える個性を備えています。
M21は据え置き用途もこなす本格派で、音質とパワーを追求したデスクトップ級ポータブルプレイヤーといえます。
一方JM21は、外出先でも高音質を楽しみたいユーザーに向けた、軽量・高コスパモデルです。
両機は共通のSoCを搭載しつつも、設計思想や使用シーンに大きな違いがあります。
以下、詳細を比較しながらご紹介します。
製品コンセプト・位置づけ
項目 |
FIIO M21 |
FIIO JM21 |
ターゲット層 |
エントリークラスを超えた「本格志向のデュアルスタイルユーザー」 |
音質重視で軽量&高コスパな「ポータブル特化ユーザー」 |
特徴 |
ポータブルとデスクトップの両立(モード切替可) |
薄型軽量に700mWの出力を凝縮した実力派エントリーモデル |
ボディ素材 |
フルアルミ+AGフロストガラス |
薄型軽量(13mm / 156g)プラスチック系 |
オーディオ設計
項目 |
M21 |
JM21 |
DAC構成 |
Cirrus Logic CS43198 ×4(クアッド構成) |
Cirrus Logic CS43198 ×2(デュアル構成) |
アンプ構成 |
2段増幅(電圧+電流)+ フルバランス |
SGM8262 アンプ + フルバランス |
出力 |
最大950mW(32Ω)デスクトップモード |
最大700mW(32Ω)バランス出力 |
ゲイン設定 |
デスクトップモードでスーパーハイゲイン可 |
3段階ゲイン+音量カーブ切替 |
クロックシステム |
第5世代FPGA + デュアルフェムト秒クロック |
FPGA + フェムト秒クロック(2系統) |
電源設計 |
DAC・アンプ・SoC独立供給+個別電源ブロック設計 |
DAC・増幅回路・LDOまで3段階分離電源 |
ノイズ対策 |
完全なデジタル/アナログ分離+シールド |
デジタル/アナログ完全独立+シールド |
ハードウェア・OS性能
項目 |
M21 |
JM21 |
SoC |
Snapdragon 680 |
同左(Snapdragon 680) |
RAM / ストレージ |
非公表(快適動作を謳う) |
RAM 3GB / ROM 32GB(microSD拡張可) |
OS |
Android 13(カスタム) |
Android 13(カスタム) |
推奨運用 |
幅広いアプリ使用も可 |
音楽アプリに特化(他アプリは非推奨) |
接続性と機能性
項目 |
M21 |
JM21 |
出力端子 |
3.5mm / 4.4mm(ライン・ヘッドホン)SPDIF / USB |
同左(LO切替可) |
Bluetooth |
対応(詳細未記載) |
送受信両対応、LDACまでフル対応 |
USB DAC機能 |
対応(384kHz/32bit) |
同左 |
DAPS機能(SRC回避) |
あり |
あり(明記) |
充電停止モード |
デスクトップモードで対応 |
専用「充電停止モード」搭載 |
バッテリー
項目 |
M21 |
JM21 |
容量 |
4000mAh |
非公表 |
再生時間 |
最大15時間 |
最大12.5時間 |
充電 |
20W PD急速充電対応 |
通常USB充電 |
画面・UI
項目 |
M21 |
JM21 |
ディスプレイ |
詳細非公表(大型・高精細) |
4.7インチ高精細 |
操作性 |
高級感重視・高レスポンス |
滑らかで直感的、片手操作しやすい |
どちらを選ぶか?
こんな人におすすめ |
モデル |
自宅でも本格オーディオ機器として使いたい / 高出力・高品位な構成重視 |
FIIO M21 |
軽量・薄型で高音質 / 外出メインで使いたい / コスパも気にしたい |
FIIO JM21 |