
次世代スマホには、追跡防止とバッテリー持ち向上を同時に実現する新しいBluetooth機能が搭載されるかもしれません。
これは「Bluetooth 6.1」に含まれる新機能「ランダム化RPAアップデート(Randomized RPA Updates)」によるものです。
RPAとは「解決可能なプライベートアドレス(Resolvable Private Address)」の略で、現在のBluetooth 6.0では一定の間隔で識別アドレスを変更しますが、その間隔が予測可能なため、追跡されやすいという問題がありました。
Bluetooth 6.1では、アドレス変更のタイミングがランダム化され、間隔も8〜15分の範囲内(1秒〜1時間でカスタマイズ可能)で変化します。
これにより、ユーザーの位置情報を特定しにくくなり、プライバシーが大きく向上します。
さらに、アドレス変更の処理がCPUではなくBluetoothチップで行われるため、スマホのバッテリー負担が軽減され、電池の持ちも良くなります。
Bluetooth 6.1は最近発表されたばかりですが、早ければ今年中にも新機種に搭載される可能性があります。
特にAppleは新技術の導入に積極的なため、iPhone 17にBluetooth 6.1または6.0が採用されるかもしれません。
ただし、多くのデバイスに広がるのは2026年頃が現実的と見られています。
この技術が普及すれば、プライバシーと省電力という2つのメリットを手にすることになります。