Bowers & Wilkins PX8は、現在市場で手に入る最高級のワイヤレスヘッドホンの一つです。
音質に関しては依然として最高クラスであり、更に高級感を向上させデザイン重視の方にも最適な選択肢と言えます。
音質に関しては他社の追随を許しませんが、価格もまた高額です。
ノイズキャンセリング機能やバッテリー寿命は平均的ですが、それらを補って余りあるほどのサウンドクオリティを誇ります。
ノイズキャンセリング性能を重視する場合は、Bose QuietComfort Ultra Headphonesの方が検討に値するでしょう。
音質 市場最高峰
卓越したディテールと明瞭度、パワフルかつ俊敏な低音で、トップクラスのサウンド体験を提供します。
PX8は、あらゆるジャンルの音楽に優れています。
優しいギター・サウンドは、インド音楽の複雑なアレンジ(Sukhwinder Singh, Haule Haule)やストームジーのダークなグライム・サウンド(Mel Made Me Do It)と同様に立体的で生き生きとしています。
低音域でも同様に表現力豊かで重量感があります。
印象的なのは空間化で、声や楽器が空間の中で動いているように聴こえ、強烈なリスニング体験となります(Bol Na Halke Halkeのイントロなど)。
PX8は現時点でのワイヤレスオーバーイヤーヘッドホンの中で、音質に関してトップクラスと言えるでしょう。
デザインと装着感
Bowers & Wilkins PX8はサウンドだけでなく、エレガントなデザインと長時間使用しても快適な装着感を実現しています。
美しいアクセントのあるシックな外観、特にブラウンの配色は旅行者に最適です。
ヘッドバンドは簡単かつ静かに調整でき、フラットにはなりませんが、ソフトなイヤーカップは首の周りで回転するので快適な装着感が得られます。
他の現行モデル(ソニーWH-1000XM5)と同様、PX8は折りたたむことができず、首の上で平らになります。
上質な素材と高級感のある仕上げが、好感度を高めています。
イヤーパッドにはたっぷりとパッドが入っており、ヘッドホンの接触圧は最適です。
付属のハードケースには、接続ケーブル(USB-C to USB-CおよびUSB-C to 3.5mmジャック)をマグネット式ファスナーでコンパクトにすっきりと収納できるおまけが付いています。
機能とバッテリー寿命
機能はやや物足りない部分も感じます。
ノイズキャンセリング機能は3段階 (オン、オフ、外音取り込み) からしか選択できず、カスタマイズもできません。
EQ調整も低音と高音のみで、バッテリー寿命も30時間と可もなく不可もなしといったところです。
ただし、Bowers & Wilkinsの自社アプリでは、ストリーミングサービスを統合して管理できるほか、B&W製品同士でマルチルームオーディオを構築することもできます。
結論
最高のサウンドを求める方に最適です。
音質にこだわりがあり、予算的にも問題がないのであれば非常におすすめできるワイヤレスヘッドホンです。
ただし、ノイズキャンセリング機能やバッテリー寿命など、機能面で普通の箇所があるので妥協が必要な点があることも理解しておきましょう。