バッテリー寿命についての議論は尽きませんが、「使用する分に十分なのでそれほど悲観する物でもない勢」と「競合と比べてやはり酷い勢」に意見は二分されていました。
有用なソフトウェアを使ったり、ハードの負担をソフトウェアで補おうとすれば、必然的にメモリを使用することになりバッテリーを消費する傾向になります。
現状バッテリー容量が3,700 mAhあれば不安になる時はありつつも、早々に使い切ると言った事はないとも言えます。私は現代において3000mAh台は十分な容量かギリギリの値だと考えています。
海外では不安症の人が出て来るほどバッテリー寿命というものが明確な関心ごとになっているようで「Googleは明らかに、バッテリー寿命が人々の関心事であることを認識していないようだ。」とさえ言われています。
という事で海外のレビューとスコアテストを紹介します。
レビュー内容の是非
良いレビュー
このテストでは、2台の電話機の明るさ、スピーカーの音量、および充電をすぐに一致させることで、できるだけ多くの条件を一致させる事に勤めています。
両方のデバイスが同じネットワーク上で1時間の電話を行います。
次に、2つのデバイスを1時間メッセージングし、チャットボットを使用して実際の会話をシミュレートします。
この時点で、2つのデバイスは2、3パーセントのポイントでのみ乖離が見られます。
さらに、1時間の電子メール使用と、その後の1時間のWebブラウジングが含まれます。
これにより、Pixel 4 XLのバッテリーは66%になり、iPhone 11は72%です。
Instagramを1時間スクロールすると、両方のデバイスのバッテリーが10%失われます。
次はスタンバイテストで両方のデバイスを16時間放置して、Pixelが14%低下し、iPhoneが10%低下します。
テストを締めくくるのは、iPhoneが前進し続けるYouTubeビデオを1時間見ることと、1時間のゲームです。
Google Mapsにジャンプすると、Pixel 4 XLはアプリを使用して43分後にバッテリー切れになります。
iPhoneはSpotifyストリーミングテストで1時間後にバッテリー切れになりました。
最終結果では、Pixel 4 XLのバッテリーを7時間43分の使用時間と16時間のスタンバイ状態にしました。
一方、iPhone 11は、8時間43分の使用時間と同じ16時間のスタンバイで、さらに1時間を使用しています。
PixelはAppleの手頃な価格のデバイスの後塵を拝していますが、解像度が高く、リフレッシュレートが速く、電力消費量の多い内部構造を考えると、それほど悪い合計結果ではありません。
Pixel 4 XLのバッテリー寿命は、みんなが言うほど悪くはありません。
悪いレビュー
Google apparently still hasn't realized battery life is a thing people care about.
Googleは明らかに、バッテリー寿命が人々の関心事であることを認識していないようです。
特にAppleの同時期のシリーズであるiPhone11シリーズに対して、バッテリーを焦点にしたとき、GoogleもPixelのバッテリーに集中すべきでした。
レーダー、90Hzディスプレイ、長時間露光カメラを追加しても24時間の通常使用時間を達成しなければ意味がありません。
Pixel4モデルには18Wの充電アダプタが付属しており、これはPixelが最初から出荷していた同じ18W充電器です。
他のメーカーが25W、30W、40W、50W、さらには65Wの急速充電器を持っていることを考えると、Googleは再び遅れをとっています。バッテリーはPixel4シリーズの中で最大の失望です。
どうやらGoogleは人々がバッテリー寿命を気にしていることを認識していないようです。
どちらのモデルもPixel Stand経由の10Wを含むQiワイヤレス充電をサポートしているが、ここでも逆ワイヤレス充電はありません。
https://www.androidauthority.com/google-pixel-4-xl-review-1040903/
スコアテストを含めたレビュー
Pixel 4シリーズのバッテリー持続時間は、90Hzのパネルが搭載されていることが最初に確認された時点から懸念されていましたが、2つのモデルのバッテリー容量に関しては、特別なことは何も行われておらずむしろ低下していました。
Pixel 4 XLは60Hz、90Hzオート、90Hz強制リフレッシュレート、3つのディスプレイモードすべてでバッテリー持続時間をテストしました。
残念ながら大方の人が予想していたように、結果はそれほど素晴らしいものではありません。
比較対象のデバイスはOnePlus 7 Proで、どちらのデバイスもSoCで1440p 90Hzのディスプレイを搭載していますが、Pixel4XLの方がバッテリー容量が小さく3700mAhです。
Pixel4XLはOnePlus 7 Proに遅れをとっていますが、興味深いのはGoogleの90HzがOnePlusよりも消費電力が少なく見えることでした。
フル使用の90Hzと60Hzを比較すると、それぞれ7.7%:8.7%低下しています。
この結果とGoogleがLGとデュアルソースであるという事実を踏まえると、Pixel 4 XLがSamsungの効率性に優れた有機ELディスプレイを活用しているとは思えません。
スコアテストサイトPCMarkでの結果も、平均値から明らかに良く無いです。
60Hzから完全な90Hzには12.3%のペナルティが発生しますが、これもOnePlus 7 Proの13.6%よりもわずかに低くなっています。
当然Googleの90Hzの方が効率的であるという結論には至りませんが、OnePlusの60Hz電源管理の方が良いでしょう。
全体的に見てPixel 4 XLのバッテリー寿命はそれほど競争力がありません。これは2019年時のデバイスとしては最悪の結果ではありましたが、バッテリー寿命はOnePlus 7 Proよりも悪いですが、全体的な利用時間を鑑みるとそれほど悪くないというのも事実です。
OnePlus 7 Proのバッテリー持続時間はまだ完全に使えるとはいえ、Pixel 4 XLも現状のままでも十分使用可能です。
問題は新規のPixelが6ヵ月後に登場したという事で、新世代のiPhoneがバッテリー寿命を大幅に伸ばしたことを考えると、Pixel 4 XLの購入はそれほど賢明な選択ではなさそうです。
小型のPixel 4のバッテリー寿命をテストできなかったのは本当に残念です。このモデルのバッテリー2800mAhというサイズはXLに比べて25%小さく、またLGパネルを使用していることも示されていました。
このモデルのバッテリー寿命が悲惨なものであることは容易に想像でき、他のレビュアーが同じ様に取り上げていることを考えると、現状の端末状況を多くの人が適切に説明しているように思えます。
https://www.anandtech.com/show/15068/the-google-pixel-4-xl-review/5
まとめ
どの程度のバッテリー寿命が理想か?という考え方によりますが、年内ほぼ最後に発売されたという割にハイエンドスマホの中では持ちが悪いというのが悪い評価を受けざるを得ない所です。(一番遅く発売されたのに同年発売ではほぼ最低)
良いレビューで出て来るのは、普通に使う分には十分程度のものばかりでした。(とは言えバッテリー容量の劣る端末に音楽のストリーミング再生を1時間近く負けているのは如何なものかとは思いますが...)
ただハイエンドスマホだからと言って過剰に使っていると、バッテリーの寿命は想像よりは長くないので予想以上に充電器に手を伸ばすことになるでしょう。