Technics EAH-AZ100徹底レビュー|ANCで進化した圧倒的サウンド体験

CES2025で発表されたTechnicsの最新ワイヤレスイヤホン「EAH-AZ100」は、ハイエンド市場を意識した完全ワイヤレスモデルです。

前モデルEAH-AZ80の成功を受け、音質・ノイズキャンセリング性能・デザイン性をさらに向上させています。

高性能ANC、マルチポイント接続、Dolby Atmos対応など、最新技術を惜しみなく搭載し、音楽体験の質を飛躍的に高めています。

Technics EAH-AZ100とは?

CES2025で発表された最新モデル

EAH-AZ100はCES2025のプレスカンファレンスで公開され、多くのメディアで注目されました。

Bluetooth 5.3対応、LDACサポート、適応型ノイズキャンセリング(ANC)を搭載し、日常の通勤・通学や在宅環境でも快適なリスニング体験を提供します。

前モデルEAH-AZ80との違い

前モデルEAH-AZ80と比べ、EAH-AZ100は小型化と軽量化を実現し、フィット感が向上。

ドライバーやコーデック、バッテリー持続時間も改善され、操作性を含む総合的な完成度が高まりました。

発売日・価格・仕様

発売日と価格

  • 発売日:2025年1月7日
  • 価格:$299 / £259 / AU$478 / 39600円

EAH-AZ100は、3万円〜4万円台のハイエンドイヤホン市場で、BoseやSONY、Sennheiserの最新モデルと競合します。

主な仕様一覧

  • 種類:完全ワイヤレスイヤホン
  • 重量:イヤホン5.9g、ケース42g
  • ドライバー:10mmダイナミック(アルミ製ダイアフラム・磁性流体技術採用)
  • 周波数特性:20Hz~40kHz
  • バッテリー:ANCオフ12時間、ANCオン7時間、ケース17時間
  • 操作:タッチ操作、音声アシスタント、専用アプリ
  • Bluetooth:5.3(SBC、AAC、LDAC、LC3対応)

バッテリー・接続・対応コーデック

ANCオン時でも7時間、オフ時は12時間再生可能。

充電ケースは約1.5回分の追加充電が可能で、USB-C充電2時間でフル充電。

ワイヤレス充電(Qi)にも対応し、マルチポイント接続で3台まで同時接続可能です。

EAH-AZ100の音質レビュー

EAH-AZ100の最大の魅力は、ANCオン時の圧倒的な音質です。

低音域は深みがあり、パンチ力を維持しながら中高音域も明瞭。

全体的にバランスが良く、自然でダイナミックなサウンドを実現しています。

ANCオン時の音質の特徴

ANCを有効にすると、外部ノイズを遮断しつつ音楽の細部まで鮮明に再生。

テンポの速い楽曲でも音場が整理され、低音から高音まで一体感のあるサウンドが楽しめます。

ANCオフ時の変化と注意点

ANCをオフにすると低音の厚みがやや薄れ、全体的に軽やかな印象になります。

そのため、ANC機能をフル活用するユーザー向けの製品といえます。

音楽ジャンル別の再現性

ポップス、ロック、クラシック問わず、音の微細なニュアンスまで再現。

Dolby Atmos対応により、空間表現も自然で、ライブ感のある音楽体験が可能です。

デザイン・装着感

EAH-AZ100は、前モデルより小型化・軽量化され、耳へのフィット感が向上しました。

5種類のイヤーチップが付属し、長時間の使用でも快適さを維持します。

イヤホン・充電ケースのサイズと重量

イヤホン21 x 26 x 25mm、5.9g。充電ケース36 x 69 x 27mm、42gとコンパクト。

アルミ製天板にブランドロゴが刻印され、高級感も演出しています。

イヤーチップと長時間使用の快適性

5種類のイヤーチップにより、耳型に合った最適な装着感を提供。

長時間使用でも耳が疲れにくく、通勤・通学や作業中でも快適です。

カラーバリエーションと外観デザイン

シルバーとブラックの2色展開。

高品質な仕上がりと手触りの良さで、視覚的にも高級感を演出しています。

機能・特徴

適応型ノイズキャンセリング(ANC)

新開発の適応型ANC技術により、耳の形状や環境に合わせて最適化。

周囲の騒音を効果的に低減し、集中したリスニング体験を提供します。

マルチポイント接続とアプリ連携

3台までのマルチポイント接続で、スマホ・PC・タブレットをシームレスに切替可能。

専用アプリ「Technics Audio」でEQ設定やノイズキャンセリングの調整も自在です。

Dolby Atmos・空間音響・通話性能

Dolby Atmos対応で立体的な音場を再現。ヘッドトラッキング技術で音の定位感が向上。

さらに3つのマイクとAIノイズリダクションチップにより、高品質な通話が可能です。

競合比較と独自ポジション

Bose QuietComfort Ultraとの違い

Boseは完全静寂を重視するANCで強みがありますが、EAH-AZ100は音楽性重視で自然な音質を提供。

低音の力強さやDolby Atmos対応が差別化ポイントです。

SONY WF-1000XM5との比較

SONYは細部の音質表現に優れていますが、EAH-AZ100はフィット感や装着感、操作性の総合バランスで優位。

複数デバイス利用やマルチポイント接続に強みがあります。

EAH-AZ100が選ばれる理由・弱点

  • 選ばれる理由:高音質、快適な装着感、先進機能、Dolby Atmos対応
  • 弱点:aptX非対応、ANCオフ時の低音の軽さ

購入を検討すべき人・避けるべき人

おすすめユーザー

  • 長時間の快適な装着感を重視する人
  • 鮮やかで情報量豊富な音質を楽しみたい人
  • 複数デバイスをシームレスに使いこなしたい人

注意が必要なユーザー

  • ノイズキャンセリング性能を最重視する人(Bose製品を推奨)
  • 手の器用さに自信がない人(充電ケースからの取り出しがやや困難)

総評とまとめ

Technics EAH-AZ100は、音質、装着感、機能、デザインのバランスが取れたハイエンド完全ワイヤレスイヤホンです。

ハイエンドモデルで最も後発機なので、シンプルに音がいいです。

ANCオン時の音質や操作性の高さ、快適な装着感は特に魅力的で、幅広い利用シーンに対応可能です。

一方、aptX非対応やANCオフ時の低音の変化を気にするユーザーは、他製品も検討する必要があります。


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