音楽ストリーミングサービス間の協力に期待が高まる中、Apple MusicからYouTube Musicへのプレイリスト移行のような前向きな動きがあります。
一方で、競合関係の厳しさも浮き彫りになっています。
最近の例として、AppleがiPhoneの物理ボタンでSpotify Connectの音量を調整する機能を廃止したことが挙げられます。
この問題はSpotifyのサポートページで報告されており、同社はAppleと解決策を模索しています。
iPhoneユーザーにとっては既に回避策が存在します。
Spotify Connectを使ってスマートテレビ、コンピューター、スマートスピーカー、その他のデバイスで音楽を再生する場合、Spotifyアプリ内でiPhoneの音量ボタンを押すと、音量スライダーが表示され、必要な調整を行うことが出来ます。
他にも、コネクトメニューから音量を変更することもできます。
Spotifyのバックグラウンド再生中に音量ボタンを押すと、「音量を変更しますか」という通知が表示されます。その通知をタップすると、音量調整スライダーが表示されます。
この機能制限の背景には、Appleの技術共有に対する消極的な姿勢があるとSpotifyは非難しています。
変更は9月3日から有効となる予定ですが、一部のユーザーはすでにその影響を感じ始めています。しかし、この問題の責任は一方的ではありません。
Appleが機能を制限している一方で、SpotifyもAPIを導入しなかった点で責任の一端があると言えます。
課題は両者の中間にあり、どちらの企業にも改善の余地があるのが現状です。
このような事態は、音楽ストリーミング業界における競争の激しさと、ユーザー体験向上のための企業間協力の必要性を改めて浮き彫りにしています。
