SONY WF-C510は1万円以下の価格帯で優れた性能を提供するイヤホンです。
価格は9,900円(税込)で、2024年に発売されました。
音質が良く、外音取り込み機能や空間オーディオにも対応しており、シンプルで使いやすい製品を求める人におすすめです。
主な特徴
- ノイズキャンセリング: なし
- 防水: IPX4(生活防水)
- 重量: イヤホン1つあたり4.6g
- 機能面では満足ですが、充電ケースの容量が小さく、ANC(アクティブノイズキャンセリング)は非搭載です。
長所
- 価格の割にいい音質
- フィット感の良いイヤーチップ
- 価格(コスパ)
- 360 Reality Audio対応
- IPX4
短所
- 低音が少なめ
- 一部の高音が少し不自然
- ANCがない
- 充電ケースの容量が小さい
バッテリー
WF-C510ワイヤレスイヤホンのバッテリー性能は非常に優秀で、通常の使用で約10時間30分も持続します。
これは同じ種類の製品の中でも群を抜いており、一般的なワイヤレスイヤホンが4〜6時間しか持たないことを考えると、素晴らしい成績です。
この長時間バッテリーには多くの利点があります。
通勤や仕事中など日常的な使用で十分な時間使えるため、とても便利です。
長時間のフライトなど長距離旅行でも安心して使用できます。
さらに、充電の回数が少なくなるため、イヤホン自体の寿命も延びる可能性があります。
ただし、この結果は外部音取り込み機能をオフにした状態でのテスト結果であり、この機能をオンにするとバッテリーの持続時間は少し短くなる可能性があることに注意が必要です。
ノイズキャンセリング
アクティブノイズキャンセリング(ANC)機能を搭載していないにもかかわらず、テスト環境下で約71%の騒音を低減することができました。
外耳道への密着性に優れた設計と特別なイヤーチップを採用しており、外部ノイズの遮断性能が非常に高いです。
低音域での性能はそれほど顕著ではありませんが、パッシブノイズ遮断型イヤホンとしては非常に優れた結果といえます。
さらに、WF-C510にはANC非搭載モデルでは珍しい外部音取り込み機能が搭載されています。
この機能を使えば、イヤホンを装着したまま周囲の音を聞いたり会話したりすることが可能です。
ただし、この機能を使用するとバッテリー寿命が短くなる点には注意が必要です。
外部音取り込み機能の性能は十分に高く、イヤホンを装着したままでも問題なく会話ができるレベルです。しかし、これは医療機器のような個人用サウンド増幅製品(PSAP)ではないので、その点は理解しておく必要があります。
音質
WF-C510イヤホンの音質は総じて良好ですが、特に低音を好む人にとっては、アプリ内のイコライザー調整が必要になると思います。
HEAD acousticsのMulti-Dimensional Audio Quality Score (MDAQS) アルゴリズムによる評価では、WF-C510は高い平均オピニオンスコア(MOS)を記録しました。
特に音色と歪みのスコアが高く、開封後すぐに楽しめる音質が期待できます。
没入感のスコアは他と比べてやや低いものの、全体スコアは4.6で多くの人にとって「良い」音質の範囲内にあります。
このイヤホンの音質特性は、多くの消費者向けイヤホンに見られる傾向を示しています。
低音と高音の強調が比較的控えめで、中音が目立つ傾向があります。
そのため、音量を上げると中音が大きく感じられる可能性があります。高音域の強調が少ないため、音が少しくぐもって聞こえたり、期待するほど明瞭さや詳細さを感じられない場合があります。
低音を重視する人にとっては、このイヤホンの低音は物足りなく感じる可能性が高いです。
この特性は著しく不快というわけではなく、慣れることで対応できる程度です。
気になる場合はSony Headphones Connectアプリを使ってイコライザーを調整することで、好みの音質に近づけることができます。
購入すべきか?
余計な機能に頼らず、シンプルで使いやすいイヤホンを求める人にとって、非常に魅力的な選択肢といえます。
箱から出してすぐに使える点が大きな特徴で、特別な設定や調整なしで満足のいく性能を発揮します。
アクティブノイズキャンセリング(ANC)機能は搭載されていませんが、その点を差し引いても、価格を考慮すると非常に堅実な製品です。
さらに、360 Reality Audioをサポートしている点は、この価格帯の製品としては予想外の魅力的な特徴です。ただし、この機能で楽しめるコンテンツの数は現時点で限られています。
WF-C510の大きな利点の一つは、その入手のしやすさです。イヤホンを扱う多くの店舗で購入可能なため、消費者にとって選びやすく、結果として人気製品になる可能性が高いでしょう。
まとめ
全体的に見て、SONY WF-C510は期待通りの性能を発揮し、気になる問題もほとんどありません。
シンプルさと価格を重視する人にとっては、WF-C510は非常に魅力的な選択肢となります。
高価な最新機能や複雑な操作を求めない人にとっては、このイヤホンで十分な満足感を得られる製品だといえます。