
iPhone 16eは最新の機能とコスト削減の妥協点を併せ持つ変わったモデルです。
多くの人が期待していたiPhone SE (2022) の後継機ではないため、購入判断が難しくなりました。
特に価格が99,800円からと想像よりはるかに高額な点は本当に価値があるのか疑問が残ります。
購入する理由
筐体機能の強化
iPhone 16eはこれまでの古いデザインを一新し、6.1インチのOLEDディスプレイ、Face ID、そしてフラットエッジデザインを採用し、フラッグシップモデルのような外観と手触りを実現しています。
さらに、USB-Cポートが搭載され、Lightningケーブルからの移行がスムーズになります。
iPhone 15 Proモデルで初めて導入されたアクションボタンも搭載され、素早いショートカットやAIビジョンモードの使用が可能です。
カメラ
カメラのアップグレードも注目ポイントです。
48MPのリアカメラは高解像度の写真撮影や2倍光学品質ズームを提供し、12MPのフロントカメラは自撮りやビデオ通話の質を向上させます。
また、4K動画録画(60fps)、空間オーディオ録音、TrueDepthオートフォーカスなどの機能も備えています。
ただしカメラが1つなので、望遠や広角機能はやや劣ります。
生成AIとその他
Apple Intelligenceのサポートにより、ライティングツール、写真修正、GenmojiなどのAI機能を活用できます。
最後に、衛星通信機能により、携帯電波の届かない場所でも緊急SOSなどの安全機能を利用できます。
購入を見送る理由
1. 価格の違い
iPhone 16eは優れた機能を備えていますが、価格が99,800円(税込)と、廉価版となるiPhone SE 3より3万円近く高い設定です。
さらに、iPhone 16との価格差は2万5千円程度であるため、優れた体験を求めるなら標準のiPhone 16を選ぶ方が賢明かもしれません。
2. MagSafe非対応
iPhone 16eはMagSafeに対応していないため、Appleのマグネット式アクセサリー(ワイヤレス充電器、スタンド、ウォレットなど)を使用できません。
また、ワイヤレス充電速度は7.5Wと低く、MagSafeの15WやiPhone 16の25Wには及びません。
3. 5Gの制限
iPhone 16eはAppleが初めて開発したC1モデムを搭載していますが、mmWave 5Gに非対応です。
これにより、mmWave 5Gが利用できる地域での通信速度や接続品質が制限される可能性があります。
最終評価
iPhone 16eは、新旧の要素を組み合わせた興味深いモデルですが、価格を考えると、購入を推奨しにくい製品です。
少し踏ん張ることでiPhone 16を購入できることを考えると、ワイヤレス充電や5Gのフルサポートが得られる標準モデルの方が魅力的です。
機能と価格を相対的に評価できる、本当に予算に優しいiPhoneを求めているならiPhone 16eは適していません。
価格と機能のバランスが微妙な位置にあり、予算をもう少し足してiPhone 16を購入する方が賢明な人が多いでしょう。