タイトルは紹介する動画JerryRigEverythingチャンネルの内容を翻訳したものです。
Pixel 4 / Pixel 4 XL販売開始から国内のスタートダッシュをかけたレビューが落ち着き、海外の検証を含めたレビューが充実してきました。
どの製品でも大体そうなのですが、国内のレビュー関連は主要サイトの販売斡旋のためのベタ褒が多く情報精度が不明瞭な事と、ソフトウェア的な判断が先行されやすい傾向があります。
そのためハードウェアとして純粋なレビューや耐久検証を行なっている人がとても少なく、製品自体が持っているカタログスペックで確認出来無い箇所を見抜くのが非常に困難です。
筆者はハードウェア製品の本質的な部分や構成が知りたいので、海外の評価検証サイトやYouTuberをあてにするのですが、耐久検証を行なっている「JerryRigEverything」チャンネルでPixel 4 XLの耐久検証が行われ非常に参考にというか、勉強になったので動画内容を翻訳と共に紹介していきたいと思います。
製品紹介
今年発売されたほとんどの携帯電話にはベゼルなしのディスプレイか、ある種の小さなノッチが付いています。
Pixelのラインは、昨年バスタブの溝(ノッチ)に関するジョークが多く傷ついたようなので、ノッチを完全にスキップして2017年のベゼルに戻ることにしたようです(Pixel 3 シリーズのノッチデザインは海外でbathtub notchと揶揄されていたのです)。
私の2年半前のGalaxy S8とぴったり一致します。
もちろん機能は美学以上に重要なものなので、これは問題ないでしょうがPixelがコピーしたAppleの宿題はまだ間違っていたにもかかわらずより深く掘り下げています。
同じ大きさの空間を占める正方形のカメラカットアウトは全体がカメラではありません。
Pixel 4は「家に食べ物がある」というミームのようなものですが、この場合家にiPhoneがあるのではなくPixel 4です。
強度テスト
スクラッチテストがどのように製品試験に機能するかはご存知でしょう。
硬さのモーススケールでは、任天堂スイッチのようにプラスチックはレベル3、ガラスはレベル5か6、サファイアはレベル8か9、Pixel 4 XLはゴリラガラス5を使っており、レベル6で傷が付き始めレベル7でより深い溝が出来ます。
強化ガラスで覆われた他のスマートフォンと完全に同等です。
この大きなトップベゼルは無駄ではありません。
1080pで撮影できる8メガピクセルのセルフィーカメラ(自撮りカメラ)と、いくつかのフェイスアンロックセンサーと共に、内部のトップステレオスピーカーを保護するフラッシュワイヤメッシュが搭載されています。
Pixel 4のフェイスロック解除は目を閉じたままでも機能する事には注意して下さい。これは非常に気味の悪い欠陥です。
しかし最もユニークなのは、スピーカーグリルの隣に小さなアンダースクリーンレーダーシステムがあり、手を感知して触れる前に電話を起動する事ができ、ちょっと気が利きます。
Pixel 4には3つのカラーが用意されています。ここにある黒と白とオレンジがあります。
メタルフレームはほとんどの金属製スマートフォンのように陽極酸化処理されていません。
Pixelは最近発売された数機種のスマートフォンで行っていたのと同じような厚いペイントを行っています。
彼らはそれをマット仕上げのハイブリッドコーティングと呼んでいます。かなり厚いものです。
携帯電話を落としてしまうとかすり傷ではなく欠けてしまう可能性があります。
私の刃から剥がれ落ちる破片が見えますね。
SIMカードトレイは単一のSIMスロットがあります。拡張可能なメモリはありません。
水が入らないように開口部の周辺にゴムリングが付いています。
Pixel4XLはip68ですが、1.5メートルでテストされています。(深度)
iPhone11Proもip68ですがもっと深い4メートルでテストされています。(深度)
塗料は削れるほど十分な厚さがあります。
ボリュームロッカーにもコーティングされますが、電源ボタンはコーティングされていません。
電源ボタンはプラスチック製で白いアクセントになっています。
下部にはヘッドフォンジャックがありませんが、18ワットの高速充電対応のUSB-C充電ポートがあります。
ガラススクリーンと金属フレームの間にはプラスチック製の緩衝材があり、ケースが嫌いなクレイジーな人のために落下時にフロントガラスを保護するのに役立ちます。
カメラ強度
ではカメラレンズを見てみましょう。
今年のPixel 4にはこの巨大な背面カメラレンズの下に2台のカメラが搭載されています。
傷に強くガラスで覆われています。
12メガピクセルの標準カメラと16メガピクセルの2倍望遠ズームカメラがあります。
個人的には望遠はかなりクールだと思いますし、もし2017年だったらこの設定で十分でしょう。
最近ではどの主要フラッグシップ機でも3つの視点を持っているので、Pixel 4は時代遅れです。
でも待ってください、Pixel 4にはクールな新しい高リフレッシュレート画面がありませんか?それはかなり未来的ですよね?
しかし実際は少し異なります。Pixel 4の90Hzのディスプレイは、輝度が75%以上でないと動作しません。
もちろんオタク的な方法で常に開発者モードの設定を行い90Hzを強制的に適用することもできますが、Googleがソフトウェアのアップデートを提供しない限り一般的なユーザーは自分が使っていると思っていた90Hzのディスプレイを手に入れることはできないでしょう。
私の書込みテストでは40秒ほどしか表示されませんでしたが、誰もほとんど役に立ちません。
画面は破損していません。
誤解しないでほしいのですが、Pixel PhoneはGoogle Assistantに搭載されているか、写真撮影機能が欲しい(必要な)場合があります。
Pixelは非常にうまく機能します。
しかし、現在の価格の観点とハードウェアの観点からすると、大きな改善の余地があるように感じます。
本体の曲げ強度
本体の強度を確認するために曲げ試験を行います。Pixel 4 XLは背面から曲げても問題ありません。
画面は構造的にしっかりしており、フレームに傷やひび割れはありません。ですが、電話を前から曲げると...大きな(ポップ)音がします。
正直長い間電話が壊れなかったので、ちょっと怖くなってやめました。
白い電源ボタンの上にある大きな正方形のカメラレンズの真下には、フレーム全体に完全な亀裂が入っています。
かなり痛そうですね。他に何処が壊れているか様子を見ていきましょう。
曲げ続けているとまたひびが入ってきます。
今度は反対側のSIMカードトレイの上です。
Pixel 4は現在2カ所が破損していますがまだ生きています。
引き続き電話の下部にひびが増えました。
Pixel 4 XLの問題はアンテナ線の配置です。
すべての金属製の電話機にはフレームにアンテナ線が組み込まれています。
ピクセルはこれらのアンテナ線を覆うために厚い塗料を使っており、外観はかなり美的に見えますが、携帯電話内部の構造的な弱点には対処していません。
上の方にあるのと同じものです。プラスチックアンテナ線のすぐ隣にある金属フレームのもう1つの弱いクラッキングポイント。
Pixel 4は4箇所破損しています。
背面パネルと一緒にスクリーンも生きているので完全な故障ではありません。
しかし、この価格帯では馬鹿げています。
強度試験のまとめ
強度テストは一通り行いました。
Googleのフラッグシップ機Android スマートフォンであるPixel 4は、AppleのiPhone11よりも機能が少なく価格も高いです。そして、それは私の内心を少し傷つけます。
今年は主要な携帯電話がすべて発売されたので、2年半前のGalaxy S8Plusをアップグレードしようと思います。私は自分の携帯電話で沢山の仕事をします。
今はNote10Plusに傾いていますがどうなるかはこれからです。
Googleには長年にわたってPixelデバイスを作るだけの予算と能力があります。しかしその代わりに、構造的でさえない廉価版iPhoneを手に入れました。
彼らはイノベーションや競争にあまり力を入れていません。
このPixel 4のフラッグシップ機よりもミッドレンジのスマートフォンを選ぶことが多いでしょう。私たちはいつでもまた試すことが出来ます。
個人的まとめ
声を後撮りしているためか、最後の方ややテンション低めで落胆しているのがわかります。
アンテナ線周りの欠陥が4ヶ所あり、そこが破損する事を指して小さな4つの問題点という動画タイトルを付けています。これは壊してみないと分からない部分で、背面から力を入れてもビクともしませんが液晶側から力をかけると簡単に破損しているのがわかります。
動画内でも言っていますがGoogle Assistantや写真機能などソフトウェアは当然非常に上手く動作します。とはいえそれ自体はソフトウェアの内容です。
海外サイトはガジェットは当然ハードウェアとしての検証を行っている所が多くそれが評価されるのが道理だと思います。
そしてJerryRigEverythingのZack Nelson氏のレビューだけでなく、海外サイトのレビューを見渡した感じだと価格帯相応の製品では無いというのが妥当な評価に落ち着きそうです。特にバッテリー周りは同価格帯で一番持ちが悪いため軒並み低評価でした。
筆者個人も従来機でもコスパの悪さというのは往々にして感じるところがあります。
理由はよくわかりませんが何らかの理由で、Googleはスマートフォンを独自のラインで保守的なアプローチを取る傾向があります。
90Hzを強制するとバッテリーの寿命が短くなる可能性があるため通常よりも数時間早く充電器が必要になりますが、この動画以降のアップデートで90Hzディスプレイの条件は少し緩和されるそうですがそれが結果として良いかは判断しかねるところです。
Pixel 3シリーズの時と同じで、現段階では優良なAndroidにスマートフォンが欲しいから購入するというより、Pure Androidの端末が欲しいような開発者向けという位置付けでいいかなと思っています。
この続きの内容
実はこの動画には続編があり、なぜ簡単に折れるほど脆いのかを分析しています。過去にiphoneが折れ曲がったあたりから、ハイエンドモデルのスマートフォンは折ろうと思っても折れないのが最低強度です。
昨今のハイエンドモデルで折れるというのはありえないため必見です。