この記事は「ワーストバイガジェット Advent Calendar 2021」1日目(1エントリー)の記事です。
お米もおかずもこれ一台!2段式超高速弁当箱炊飯器というお一人様用の炊飯機能付き弁当箱を購入して約1年経ちます。購入してから日が浅いうちは概ね高評価だったのですが、長く使い出すと悪い方が目立つようになりました。
良いところも悪いところもそれなりに合るので、使用感とレビューをまとめていきます。
良かったところ
使用する年月に関係なく、いい部分は手軽に1人分の炊飯が可能だという事です。一人暮らしで"ちゃんとした炊飯器がいらない"という人には最適な商品だと思います。
釜にこだわりの無い製品ですが、炊き上がった米はちゃんとした味で仕上がっています。
使って日が浅いうちは何を作ろうか、具材をどうしようか、色々試すのが面白く感じます。また米は最大一合炊けるので、大量に炊くこともでき、利用法に工夫が出来るところも面白いと感じました。
ご飯以外、パスタなど、茹でる料理も作成可能なのもいいところでしょう。
悪いところ
炊飯状態
最短14分で炊けると書いてありますが、実際どの程度で炊けるか分かりません。
1段構成の「おひとりさま用超高速弁当箱炊飯器」には炊飯と保温のランプが付いています。販売時期によるかもしれませんが、私が購入した2段式は付いておらず、結局今どうゆう状態かわからないので使用感に依存するしかありません。実際、私は炊飯時間を30分から45分ぐらいと見ているので、炊飯時間は普通の炊飯器とそれほど変わりません。
パッキンの緩さ
良くないところは水回りの一言に尽きるのですが、特にパッキンが緩すぎる事がかなり良くありません。
商品が到着して最初に思ったのは、蓋のパッキンがゆるゆるで不良品かと思いましがデフォルトのようです。交換用に蓋のゴムパッキンだけ販売していますが、緩いので洗いにくく再装着もめんどくさいため、ずっと使っていると非常に煩わしいです。
また電源ケーブルを脱着する開閉パッキンも分解すると分かるのですが、ゴム栓を裏面からポリプロピレン板とネジで押さえつけているだけなので、こちらも密閉製は低いです。本体部分は部分は米がこびり付き、否応なく洗う必要があるので、ずっと洗い物をしていると不安になります。
水蒸気の問題
炊飯している時の水蒸気がかなり出ることと、パッキンが緩いため吹きこぼしもかなり発生し、弁当箱の周りが結構ビシャビシャになります。
普通の炊飯器でもそうですが、基本的に炊飯器の湯気対策は必要です!職場で使っているというレビューを見ましたが、給湯室であったとしても、その人の社会通念がどうなっているか不安になります。
2段式最大の問題だと思っているのが、上の部分におかずを入れ温める原理が、米を炊いた時にでる蒸気を利用して温めるという構造なので、ホームページでやっているように2段目はキッチンペーパーで覆わないと水蒸気でべちゃべちゃになります。
またお米のでんぷんを含んだ水蒸気なので、金属部分にこびり付きとても洗いにくく毎回めんどくさい思いをします。毎回金属部分のしつこい汚れを洗うのが苦痛になってきます。
大手の白物家電メーカーではないため、釜が微妙です。最近の炊飯器ではあり得ないほど大量にご飯がこびりつくので、耐水性の悪さと合わさって洗うのが非常に手間です。硬めのスポンジで毎回洗っていましたが、当然↓のように段々と剥げていきます。
耐水性
1番良くないのは耐水性です。メーカー的には本体は防水仕様と書いていますが、同時に「内部に基盤が入っているため食洗機や乾燥機などは使用しないで下さい。」とも書いており、耐水性能は決して高くありません。
構造上、釜と電機部分が一体化しているので、ガサツな人出ない限り洗う時に故障や漏電が気になります。
顕著なのが、電源ケーブルを挿す部分の開閉パッキンです。ここもキツくは出来ておらず、洗う時に水が浸入しないか非常に不安になります。実際半年ほどした時、気を付けて洗っていたにもかかわらず、どこからか分かりませんが内部に水が入ったようで、本体を振った時に「チャプチャプ」と音がして肝を冷やしました。
まとめ
全体の総括としては、長く使うと耐水性の問題によって、とにかく煩わしい部分が見え、非常に厄介だなと思うようになり今では月に1回使えばいい方です。
アイディア家電のため、壊れてもいい気持ちで適当に使う分には面白いと思います。購入するのであれば使い勝手を考えると、二段式ではなく一段式の商品をお勧めします。というより普通の炊飯器を購入してください。
一定以上の需要はあるはずなのに、大手メーカーが追従しないのがもどかしいですね。