
2025年初頭、Samsungはスマートフォン出荷台数で世界市場シェアの20%を占め、Appleの19%を上回りました(Counterpoint Research調べ)。
一見良好な数字ですが、Samsungにとっては手放しで喜べる状況ではありません。
Counterpoint Researchのデータは「出荷ベース」のため、販売実績を正確に反映しているとは限りません。
2024年末はAppleがiPhone 16シリーズを発売した直後でシェア23%と好調、SamsungはGalaxy S24や折りたたみモデルの発売から時間が経っており16%にとどまっていました。
2025年のGalaxy S25シリーズの投入でSamsungは再びトップに立ったが、シェアは前年同時期と同じ20%にとどまり、Appleとの差を広げるには至りませんでした。
Galaxy S25がS24と大差ない設計だったこともあり、出荷数の伸び悩みに繋がったと見られています。
一方、Appleは戦略を変更しています。
2月末に異例のタイミングでiPhone 16eを発売し、日本などで大きな反響を得ました。
第1四半期の販売実績ではAppleが他社を上回り、過去最高のQ1パフォーマンスを記録。特に新興市場で2桁成長を遂げています。
ただし、Samsungの中価格帯モデル、Galaxy A56/A36の販売はまだデータに十分反映されていません。これらは発売後も安定した人気を持つため、今後の巻き返しが期待されます。
S25シリーズがiPhone 16eほど注目されなかったのは事実で、韓国での予約数は過去最多でしたが、グローバルでは「AI機能」推しが一般ユーザーに刺さらなかった可能性もあります。
今後のGalaxy S26で、Samsungが戦略をどう変えるかに注目が集まるところです。