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FIIO M21とJM21の違い|音質・出力・携帯性から選ぶ一台

2025年6月17日

FIIOのM21とJM21は、どちらもAndroid搭載のエントリーDAPとして注目されていますが、型番が似ている分、違いが分かりにくいと感じる人も多いはずです。

DAC構成や出力値を見るとM21が有利に見える一方、JM21は軽さや扱いやすさが魅力で、使い方次第では十分な性能を備えています。

ここでは、単なる数値比較では終わらせず、イヤホン・ヘッドホンの種類や利用シーンを踏まえて、どちらを選ぶと後悔しにくいかを整理します。

「自分にはこっちだ」と判断できる手助けをします。

FIIO M21とJM21はどんな違いがあるのか

FIIO M21とJM21は、どちらもAndroid 13を搭載したエントリークラスのDAPですが、目指している使い方は同一ではありません。

数値だけを見ると似ている部分も多いものの、音作りの方向性、駆動力の余裕、日常での扱いやすさに違いがあります。

FIIO M21とJM21の外観比較

仕様比較

項目 FIIO M21 FIIO JM21
プロセッサー Snapdragon 680 Snapdragon 680
メモリ(RAM) 記載なし 3GB
ストレージ(ROM) 64GB(使用可能:約52GB) 32GB(使用可能:約22GB)
ストレージ拡張 microSD(最大2TB) microSD(最大2TB)
OS Android 13 Android 13
動作モード 記載なし Android / ピュアミュージック / USB DAC / BT受信
ディスプレイ 4.7インチ(1334×750) 4.7インチ(750×1334)
DACチップ CS43198 ×4 CS43198 ×2
オペアンプ OPA1692×2 + SGM8262-2×2 SGM8262 ×2
対応フォーマット 最大 768kHz/32bit、DSD512(USB) 同左(USB Audio)
出力端子 3.5mm SE, 4.4mm BAL, USB-C, S/PDIF 同左
最大出力(32Ω) SE: 405mW / BAL: 950mW SE: 245mW / BAL: 700mW
S/N比 SE: ≥124dB / BAL: ≥126dB ≥130dB
ノイズフロア SE: <2μV / BAL: <2.7μV <1.5μV
出力インピーダンス SE: ≦1Ω / BAL: ≦1.5Ω <1Ω(共通)
THD+N SE: 0.0003% / BAL: 0.0005% <0.0006%
Bluetooth バージョン 5.0 5.0
BTコーデック(送信) SBC / AAC / aptX / aptX HD / LHDC / LDAC 同左
BTコーデック(受信) SBC / AAC / LDAC 同左
Wi-Fi 記載なし 2.4GHz / 5GHz、DLNA、AirPlay
バッテリー容量 4000mAh 2400mAh
再生時間 SE: 約15時間 / BAL: 約12.5時間 SE: 最大12.5時間 / BAL: 最大9.5時間
充電時間 記載なし 約2時間(5V2A)
サイズ(mm) 約121×68×17 約120.7×68×13
重量 約193g 約156g
付属品 ケース、USBケーブル、強化フィルムなど ケース、保護シート、USBケーブルなど

位置づけとコンセプトの違い

M21は、エントリー価格帯でありながらも、より高い出力と内部構成を採用し、据え置き的な使い方や負荷のかかるイヤホン・ヘッドホンにも対応しやすい設計です。

一方のJM21は、軽量・薄型を優先し、持ち歩きやすさと扱いやすさを重視したモデルです。

Android搭載DAPとしての利便性を保ちつつ、必要十分な音質を確保することに軸足があります。

音質と駆動力の違いをどう考えるか

スペック表で最も目を引く違いが、DAC構成と最大出力です。

ただし、数値の大小だけで優劣を決めると、実際の使用感とズレることがあります。

DAC構成とアンプ設計が影響するポイント

M21はCS43198を4基搭載し、オペアンプも複数組み合わせた構成です。

これにより、音の密度や余裕感が出やすく、音量を上げた際にも破綻しにくい傾向があります。

JM21はCS43198を2基構成とし、回路をシンプルにまとめています。

その分、音の立ち上がりが素直で、イヤホン中心の運用では違和感なく使える仕上がりです。

数値上のS/N比やノイズフロアはJM21が良好に見えますが、実際のリスニングでは環境やイヤホンの感度による影響も大きく、静かな室内での使用に限って差を感じやすい場面が出てきます。

最大出力とイヤホン・ヘッドホンの相性

32Ω時の最大出力を見ると、M21はバランス接続で約950mWと余裕があります。

以下のようなケースでは、M21のほうが安心感があります。

  • 駆動力を必要とする平面駆動型イヤホン
  • インピーダンスが高めのヘッドホン
  • 音量を上げても余裕を保ちたい場合

JM21もエントリーDAPとしては十分な出力を備えていますが、イヤホン中心の利用を想定した設計です。

一般的なIEMやポータブル向けヘッドホンであれば、不足を感じる場面は限られます。

使い勝手と日常利用で差が出る部分

毎日持ち歩くDAPでは、音質以上に使い勝手が満足度を左右します。

サイズ・重量と持ち運びやすさ

M21は約193g、JM21は約156gと、数字以上に持ったときの印象が異なります。

ポケットに入れて使う場合や、長時間の持ち歩きではJM21の軽さが効いてきます。

一方、バッグに入れて使う、あるいは自宅中心で使う場合は、M21の重量は大きな問題になりにくいでしょう。

バッテリー容量と再生時間の考え方

M21は4000mAh、JM21は2400mAhと容量差があります。

実際の再生時間もM21のほうが長く、バランス接続でも余裕があります。

ストリーミング再生や高出力での使用が多い場合は、M21のほうが充電頻度を抑えやすくなります。

短時間の通勤・外出中心であれば、JM21でも実用上困ることは少ないでしょう。

Android搭載DAPとしての実用性

両機種ともAndroid 13を搭載しており、アプリの対応状況に大きな差はありません。

ただし、JM21は動作モードや通信周りが明確に整理されています。

動作モードと拡張性の違い

JM21は、Androidモード、ピュアミュージックモード、USB DAC、Bluetooth受信といった使い分けが可能です。

用途に応じて動作を切り替えたい人には分かりやすい構成です。

M21は詳細なモード表記こそ少ないものの、内部構成に余裕があり、USB DACや外部出力用途でも安定した運用がしやすい設計です。

Wi-Fi・Bluetooth周りの扱いやすさ

JM21は2.4GHz / 5GHz Wi-Fiに対応し、DLNAやAirPlayといったネットワーク再生を前提とした使い方がしやすくなっています。

自宅でのストリーミングやネットワーク連携を重視する場合は、JM21の分かりやすさが利点になります。

どんな人にM21が向いているか

  • イヤホンだけでなくヘッドホンも使いたい
  • 出力に余裕のあるDAPを選びたい
  • 自宅据え置き的な使い方も想定している
  • バッテリー持ちを重視したい

音質面での余裕や拡張性を求める場合、M21は価格差を納得しやすい選択肢になります。

どんな人にJM21が向いているか

  • 持ち歩きやすさを最優先したい
  • イヤホン中心のリスニングがメイン
  • Android搭載DAPを気軽に使いたい
  • 価格と性能のバランスを重視したい

エントリーDAPとしての完成度を重視するなら、JM21は扱いやすい一台です。

FIIO M21とJM21で迷ったときの最終判断

両機種で迷った場合は、「どこで・何を鳴らすか」を基準に考えると整理しやすくなります。

音質と駆動力に余裕を持たせたいならM21。

携帯性と日常の使いやすさを優先するならJM21。

どちらもAndroid搭載DAPとしての基本性能は高く、用途に合った選び方をすれば、大きな失敗になりにくいモデルです。

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