ChatGPT-5レビュー|なぜGPT-4oが恋しまれるのか

OpenAIはGPT-5を発表し、これをGPT-5として統合しました。

ChatGPT-5には「Fast」「Thinking」「Pro」の3種類があり、ユーザーは用途に応じて選択でき、自動選択も可能です。

3モデルは同じLLMを基盤としますが、性格が異なります。

Fastは速度重視で即答、Thinkingは時間をかけて論理的に深掘り、Proはさらに時間と計算資源を使い、詳細かつ実用的な回答をします。

旅行プラン(モントリオール)

カナダのモントリオール

Fastは観光地を簡潔に提示(ノートルダム大聖堂、旧市街、ジャンタロン市場など)。

Thinkingは流れを重視し、歴史地区からランチ、運河散歩まで順序立てて提案。

Proは箇条書きで時間帯別の選択肢や移動・注文のコツも提示しました。

うるう年の説明(9歳向け)

うるう年

3モデルとも似た説明でしたが、子供向けという条件付けをしたため、Fastは「夏が12月に来るかも」と表現、Proは「余った時間を貯めて地球全体に1日分の休みをプレゼント」という印象的な比喩を使っていました。

ゲーム・オブ・スローンズ第1章(ネタバレなし)

ゲーム・オブ・スローンズ第1章

Fastは安全策で冒頭中心。

Thinkingはユーモアを交えて詳細化。

Proは小説のあらすじのように丁寧に要約しつつ、結末は伏せました。

七王国の権力争い、スターク家とラニスター家の緊張、ジョン・スノウの北方での成長、デナーリスの変化など主要要素を網羅しました。

モデル選び

大きな違いは速度です。

普段はFastで十分ですが、深い調査や構造的説明が必要な場合はThinkingやProが有効です。

多くの人がGPT-4oの復活を望んだのは、人間らしい回答の感覚があったからでしょう。

実際、GPT-5は回答があっさりしすぎていたり、変に馴れ馴れしかったりするため、距離感のおかしい知人のような感覚を受けます。

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