この記事を読んでわかること
- ASSYミーティングとは何か(参加したからこそわかる本音)
- 参加費・定員・申込方法の最新情報
- 当日の流れをステップごとに詳しく解説
- パーツ選びの判断基準(VST vs VST2、筐体カラーの選び方)
- 参加前に準備しておくべきこと
- よくある疑問への回答
はじめに|「自分で音を作る」体験
当たり前ですが、イヤホンは「買うもの」だと思っていました。
ところが、「ASSYミーティングというイベント」を知った日、この認識は完全に変わりました。
自分でウーハーを固定し、接着剤を数ミリの幅に塗布し、UVライトで硬化させた瞬間、「これは自分が作っている」という感覚が確かに押し寄せてきます。
市販のイヤホンがどれだけ優れていても、この体験は代替できません。
本まとめでは、実際に参加して得た情報をもとに、ASSYミーティングについて知りたいことをすべてまとめました。
これから参加を検討している方の参考になれば幸いです。
ASSYミーティングとは?
「ASSY(アッシー)」はAssembly(組み立て)の略語です。
電子機器や精密部品の分野では「組み立て済み部品」を意味する専門用語として使われています。
その名のとおり、ASSYミーティングはイヤホンを自分で組み立てるイベントです。
主催は、群馬県高崎市に本社を置く「intime(アンティーム)ブランドの製造元 O2aid(オーツェイド)株式会社」です。
代表の渡部社長が会場で技術解説を行い、社員さんが参加者一人ひとりのパーツ選びや組み立て作業をサポートします。
特別な点
市販のイヤホンは「完成品を買う」体験です。
良い音のイヤホンを探して試聴し、気に入ったものを購入します。
しかし、ASSYミーティングは、参加者が次の工程を自分で行います。
- ウーハーの種類を選ぶ(低音の量感と質感が決まる)
- セラミックツイーター(VST / VST2)を選ぶ(高域の伸びと音場の広さが変わる)
- 筐体カラーを選ぶ(ユニットリング・リア筐体・リアキャップを自由に組み合わせる)
- チューニングを行う(フィルターの組み合わせで音を調整する)
これらを自分で行い、イヤホンを組み立て、完成した製品を持ち帰ることができます。
世界に1本だけ、自分の選択で完成したイヤホンです。
参加費・定員・申込方法

参加費の目安
| 筐体モデル | 参加費(税込) |
|---|---|
| 翔DDシリーズ(MMCX) | 27,000円前後 |
| 翔DDシリーズ(Pentaconn Ear) | 27,000円前後 |
| 過去のモデル回 | 15,000円〜23,000円 |
| 追加オプション(intime-Kツイーター) | 過去モデルに対して+7,000円前後 |
参加費には次の内容が含まれます。
- イヤホンのパーツ一式(ウーハー・筐体・ケーブルなど)
- 技術解説・組み立て指導
- 工具・接着剤・UVライトのレンタル
- 完成したイヤホン本体(持ち帰り可)
- intime公式コートケーブル(特典として付属する回が多い)
- acoustune AET07イヤーピース全サイズ
定員
- 各回 10〜20名程度
- 申込は先着順(決済完了で受付確定)
場所によって、参加する人が少ないこともあれば、告知から数日で満席になることもあります。
申込方法
ASSYミーティング自体には 公式サイトがありません。
告知は主にSNSや提携ショップで行われます。
情報を得る方法
- 渡部社長のX(旧Twitter)をフォロー
- e☆イヤホンのイベントページを確認
- ポタフェスなどオーディオイベントの公式サイト
申し込みは基本的にフォームから申し込む方式です。
開催地と頻度
主な開催地
- 群馬(高崎)
- 東京
- 大阪
- 名古屋
- 仙台
- 福岡
- 広島
- 札幌
地方開催は e☆イヤホンとの共催やイベントのついでが多い傾向です。
開催頻度
年間 2〜5回程度で開催されます。
- 新モデル発表前
- 新筐体リリース
などのタイミングで企画されることが多い印象です。

当日の流れ「詳細版」
イベントは通常 10:00〜17:00または18:00。
昼食休憩ありで、約 6〜7時間の長丁場イベントになります。
1. 受付・試聴タイム
会場到着後に受付を行います。
開始前の時間が重要で、この時間にintime製品の音の方向性をチューニングした例を実際に試聴できます。
ここで「煌」「轟」「翔」などベースモデルの音の傾向を把握しておくと、後のパーツ選びの判断材料になります。
💡 参加者の声:「開始時間より少し前に行くことをおすすめします。事前に試聴できるので、この時間が後の選択に大きく影響します」
2. 社長によるオリエンテーション・技術解説
イベントはまず渡部社長の挨拶と会社紹介から始まります。
O2aidのブランドの歴史、独自技術である無鉛圧電セラミックスの開発背景、VSTの仕組みなどを、ホワイトボードを使いながら丁寧に解説してくれます。
専門的な内容ですが、素人にも分かりやすい説明で定評があります(群馬イノベーションアワード金賞受賞の実績からもその伝達力がうかがえます)。
この解説がイヤホンを「使う」だけでなく「理解する」きっかけになります。
3. パーツ選定
ここからが本番です。各参加者が自分のイヤホンの「材料」を選ぶ工程が始まります。
3-1. 筐体カラーの選択
主なパーツ
- 筐体(後方のシェル本体)
- 金属フロント(前方のステム部分)
カラーバリエーションは体験上3種類あり、市販品にはない「ライトブルー」「グリーン」「杜の都カラー(深緑)」などの特別色が用意されることもあります。
参加者はパーツを同系色でまとめる統一感派と、わざとカラーを散らす個性派に分かれます。
Maestraudioの場合、フェイスプレートを選択することが可能です。
ウッドモデルなど、申し込み時に決まってしまうのももあるため、注意して下さい。
3-2. セラミックツイーター選択
intimeイヤホンの「核」である積層型圧電セラミックツイーター。
参加者が選べるのは主に以下の2種類です。
| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| VST | フラットでチューニングしやすい |
| VST2 | 音場が広く自然 |
多くの参加者は、コスパ的な選択からVST2など部品の値段が高い方を選びます。
決め方の基準
- 音場の広さや開放感を重視 → VST2
- 特定の音域を際立たせたい、チューニングを意図的にコントロールしたい → VST
3-3. ウーハーの選択
ウーハーはイヤホンの低域・中域を支える「心臓部」です。
最新回では「開発中の新型ウーハー」が使用されることもあり、既存製品比でレンジが広く、タイトでクリアな中低域が特徴とされています。
4. 仮組み作業
パーツ選定後、チューニングを行うために仮組みをします。
5. チューニング
仮組みが完了したら、次は音の調整です。
フィルターの種類や取り付け位置を変えることで、低音の量感・中域の密度・高域の伸びを調整します。intimeのチューニングは0.1ミリ単位の精度が音の差として現れるレベルで、参加者は自分のリファレンス音楽をかけながら微調整を繰り返します。
チューニングには「レシピ表」が用意されており、「低音を強化する方法」「高域を伸ばす方法」など複数段階の設定が記載されています。「ここまで細かくできるのか」と驚く参加者が多いです。
チューニングを進める上でのアドバイス:
- 自分がよく聴くジャンルの曲(J-POP、クラシック、EDMなど)を複数用意しておく
- 低域・中域・高域をそれぞれ確認できる曲を1〜2曲ずつ選んでおく
- 「完璧な音」を求めすぎると時間がかかりすぎるため、ある程度の基準を決めておく

6. 筐体の本組みと固定
チューニングが決まったら、本組みをします。
「シェル内の数ミリの段差に接着剤を塗布し、ウーハーを固定する」という工程や、注射器の針先を縁に沿わせて、薄く正確に接着剤を塗布するなど、精密な作業です。
針先が縁をなぞると、わずかな抵抗が指先に返ります。これが想像以上に緊張感があります。
最後に、フロントとリアの筐体を接着剤で本固定します。
クランプで挟み、30分ほど放置して硬化を待ちます。このときはみ出した接着剤は、完全硬化後にペリペリと剥がせます。
💡 安心ポイント:スタッフが常に説明と巡回をしており、迷った瞬間に声をかければすぐサポートが入ります。失敗しても都度リカバリーできる体制が整っています。
7. 音出し確認・完成
レジン硬化後と接着が完了したら、最終チェックとして音出し確認を行います。左右のバランス、接触不良がないかを確認し、問題がなければ完成です。
「自分で作ったイヤホンから音が出た瞬間」の体験は、言葉では表しきれません。
市販のどんな高級イヤホンを買っても得られない、固有の感動があります。
8. アウトレットセール
イベント終了後、intimeの旧モデルや在庫品がアウトレット価格で販売されることが多いです。
「組立が終わったあと、お得なアウトレットセールでホクホクして帰る参加者が多い」というのは複数の参加者が証言している定番の光景です。
パーツ選びで後悔しないために
初参加者が一番悩むのが「どのパーツを選べばいいかわからない」という問題です。
事前に確認しておきたい内容と判断軸をまとめます。
音の方向性から逆算する
| 目指す音 | ウーハー | VST | 筐体素材 |
|---|---|---|---|
| 広い音場・開放感 | 新型(タイト系) | VST2 | アルミ系 |
| 低音重視・ウォームな音 | 既存モデル(量感型) | VST or VST2 | 真鍮(中域に良い響き。振動を逃がしにくい金属です) |
| フラット・モニター系 | 既存モデル | VST | アルミ系 |
💡 真鍮筐体を選んだ参加者から「中域付近に非常に良い響きが出て驚いた」という声がありました。素材による音の違いを楽しみたい方はモデルを調べてから申し込んで下さい。
当日の試聴を最大限に活かす
事前に音の方向性を決めておき、開始前の試聴タイムでチューニングされた複数イヤホンを徹底的に聴き比べましょう。
どのモデルの音が自分に合っているかを把握しておくと、パーツ選びの方向性が決まりやすくなります。
ASSYミーティングに参加するメリットと注意点
参加メリット
- 唯一無二のイヤホンが手に入ります:全世界で自分だけの組み合わせです
- 音作りの仕組みが体で理解できます:なぜこのパーツでこの音が出るのかを知ることで、以降のイヤホン選びの精度が上がります
- intimeの思想に直接触れられます:渡部社長のプレゼンは製品をただ使うだけでは得られない知見の宝庫です
- 製品への愛着が段違いになります:自分で組み立てたことで、使う頻度と大切にする気持ちが市販品とは比べ物になりません
- オーディオ好きとの交流ができます:同じ回の参加者はオーディオへの関心が高い人ばかりです(苦手な方はスルーしても問題ありません)
注意点
- イベントは 6〜7時間:1日がかりのイベントであることを事前に覚悟してください
- 開催情報が分散している:公式サイトがないため、SNSを常にフォローしていないと見逃します
- 開催地が遠い:早寝早起きをして備えて下さい
- 参加費は2〜3万円:出費を「体験 + 完成品」への投資と考えられるかどうかが参加判断の分かれ目です
参加前チェックリスト
- [ ] 3.5mmジャック対応のオーディオプレイヤー(またはDACアダプター)を用意した
- [ ] リファレンスにする楽曲を用意した(低域・中域・高域を確認できる曲各1〜2曲)
- [ ] 「どんな音を目指すか」をある程度言語化した(低音重視 / 音場重視 / フラットなど)
- [ ] 渡部社長のXを再確認、あるいはフォローした
- [ ] 早寝早起き・持ち物を確認した(精密作業があるため、動きやすい服装を)
よくある質問(FAQ)
Q1:初心者でも参加できますか?
A:はい。工具は貸出され、講師が付き添うので未経験者でも安心です。
Q2:持ち物は必要ですか?
A:必ずオーディオプレイヤーを持参して下さい。スマホの場合、3.5mmジャックが必要になります。工具は不要ですが、メモ帳があるとチューニングを記録しやすくなるので、捗ります。
Q3:参加費はいくらですか?
A:過去開催では15,000円〜23,000円前後で筐体によって値段が異なります。パーツ代と体験料が含まれます。
Q4:イヤホンは持ち帰れますか?
A:はい。完成したイヤホンは持ち帰り可能です。
Q5:どこで開催されますか?
A:東京・大阪・名古屋など主要都市で定期的に開催されます。
Q6:イヤホンの音域確認におすすめの曲はありますか?
A:「自分が普段よく聴く曲」で違和感を確かめるのが最も有効です。
イヤホンの低域・中域・高域をそれぞれ幅広く確認したい場合、効率よくチェックできる楽曲を厳選してまとめています。→ [イヤホン・ヘッドホン性能テストに最適な楽曲リスト]
まとめ
ASSYミーティングは、単にイヤホンを買うイベントではありません。
自分の手で作り、自分の耳で完成させる唯一無二の体験です。
参加費は2〜3万円と安くはありませんが、それ以上の体験と完成品が確実に手に入ります。オーディオに興味があり、「どうせ買うなら最高の一本を持ちたい」と思っている方ほど、参加して後悔しないはずです。
オーディオが好きな人にとって、非常に魅力的なイベントと言えるでしょう。
次回の開催情報は、渡部社長のXをすぐにフォローして待つのが最善手です。
あなたも「自分だけの音」を作りに、ASSYミーティングへ参加してみませんか?
関連記事
これから参加を検討している方は、ぜひ次回の開催情報をチェックしてください。
👉 開催情報の調べ方 → [開催と予約関連の情報]
👉 最新開催情報 → [最新の体験レポ]
👉 過去の参加レポート記事 → [関連記事リンク]
👉 イヤホンの性能試験用の考え方 → [【完全版】イヤホン音質テストのやり方]