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Arc’teryxのThorium(ソリウム)とCerium(セリウム)は、軽量かつ高い保温性を誇る人気ダウンジャケットです。
用途や体型に応じて、街着・旅行・軽登山など最適なモデルを選べます。
本記事では重量・素材・フィット感などの違いを徹底比較し、購入判断をサポートします。
ThoriumとCeriumの基本情報
ダウンジャケットとしての共通点
Arc’teryxのThorium(ソリウム)とCerium(セリウム)は、どちらも軽量で高い保温性を誇るダウンジャケットです。
パッカブル仕様で、付属のスタッフサックに収納可能。(パッカブルとは折りたたむことでコンパクトに収納できること)
旅行や日常使い、軽い登山にも対応します。ただし、湿気には弱く、雨や雪が多い環境での使用は避ける必要があります。
両モデルともアクティブな運動向きではなく、通気性や耐摩耗性は限定的です。
使用する際は中間着やインナーとの組み合わせを意識すると良いでしょう。
名前の由来とモデル名の違い
Thoriumは旧モデル「Thorium AR」、Ceriumは「Cerium LT」として展開されていました。
現在は名称が簡略化され、性能面もアップデート。
Ceriumは軽量コンパクト、Thoriumは保温性重視のモデルとして位置づけられています。
保温性・重量・素材の違い
ダウンの種類と重量(FP値)
ダウンのFP(Fill Power)とは、ダウンが膨らむ力を表す指標で、高いほど軽量で保温性が高いとされます。
- Thorium(ソリウム):750 FPのダウンを140g使用(約5オンス)
- Cerium(セリウム):850 FPのダウンを113g使用(約4オンス)
重量を増やすことでThoriumはより暖かくなります。一方、Ceriumは軽量かつ収納しやすい点が特徴です。
ジャケットのフィット感と保温性の関係
Thoriumはややゆったりしたフィット感で、インナーを重ねても快適。
体とジャケットの間に空気層ができ、保温性が向上します。Ceriumはスリムフィットで、軽量性を活かした設計です。
ただし、ゆるすぎると逆に熱が逃げやすくなるため、フィット感のバランスが重要です。
耐久性・素材の比較
外側素材には耐摩耗性・防風・防水性能の違いがあります。
- Thorium: Arato 30、やや頑丈で防風・防水性も高め
- Cerium: Arato 15、軽量だが摩耗には注意
両モデルともDWR加工で軽い撥水性能がありますが、完全防水ではありません。
合成素材ジャケットには及ばないため、アクティブなアウトドアには不向きです。
使用シーン別おすすめモデル
日常・街着向き
軽量でシルエットがすっきりしているCeriumは、通勤や街歩きに最適です。
バックパックや鞄に収納しやすく、荷物の負担も軽減できます。
旅行・軽登山向き
Thoriumは保温性が高く、インナーとの組み合わせで寒冷地旅行にも対応可能です。
パッカブルながら重量はやや重めですが、体温維持を優先する場合におすすめです。
アクティブアウトドア向き
どちらも摩耗・湿気に弱いため、登山やキャンプなど激しいアクティビティでは注意が必要です。
濡れる可能性が高い場合は合成ダウンや防水ジャケットとの併用を推奨します。
メンテナンスと耐久性のポイント
ダウンジャケットは湿気や摩擦で性能が低下します。
- 使用後は乾燥させて保管する
- 洗濯は専用のダウン洗剤を使用
- 収納時は圧縮せず、スタッフサックに軽く収める
CeriumはFP値が高く耐久性も長めですが、Thoriumは繰り返しの圧縮でダウン性能が落ちる可能性があります。
購入前に確認すべき注意点
- 雨や雪、風の強い環境では単体での使用は避ける
- 摩擦や尖った物への接触は生地を傷める原因
- アクティブな運動向きではないため、運動時は適切な中間着と併用する
まとめ|あなたに最適なダウンジャケットはどれ?
Ceriumは軽量で収納性に優れ、街着や旅行向き。
Thoriumは保温性重視でインナーとの組み合わせに最適です。
用途や体型、使用環境に応じて選ぶことで、快適な着心地を実現できます。
購入の際は保温性・重量・耐久性・フィット感を比較し、公式サイトの情報も参考にしてください。