
Nintendo Switch 2は、ドック接続時に4K解像度や最大120fpsの高画質表示が可能になります。
しかし、ひとつの重要な機能が制限されたままです。それが「可変リフレッシュレート(VRR)」のテレビ出力対応です。
TV側がVRR対応でも、Switch 2ではそれを活用できません。
興味深いのは、これは「ドック自体の問題ではない」という点です。
Steam DeckやLenovo Legion Go S、Asus ROG Ally Xといった他社製ハンドヘルド機をSwitch 2のドックに接続したところ、VRRが正常に動作しました。
これらは専用のテストツールで検証されたもので、最大120fpsでもVRRが機能したとのことです。
ただし、Switch 2のドックはスプリング機構でUSB-Cケーブルを押し出してしまい、他機器との接続には不便です。
なぜSwitch 2はTV出力でVRRを使えないのか?
Switch 2は携帯モードではVRRをサポートしています。
内蔵ディスプレイ上では、可変リフレッシュレートが有効です。しかし、ドック接続時や外部モニター使用時はVRRが無効になるのです。
当初、NintendoはTVモードでもVRR対応とうたっていましたが、後にその記述を公式サイトから削除し、「携帯モードのみ対応」と訂正しました。
謝罪こそあったものの、理由の説明はありません。
Digital Foundryによれば、Switch 2のVRR機能には不具合があり、一部ゲーム(Cyberpunk 2077など)で「カクつき」が発生したとのことです。
10ドルの体験版ゲーム「Welcome Tour」では正常にVRRが機能していたことも確認されています。
Digital FoundryのRichard Leadbetter氏も、なぜTVモードでVRRが使えないのか分からないとコメント。任天堂が土壇場で機能を削除したとも考えにくく、当初の発表は単なるミスだった可能性が高いと指摘しています。
真相は任天堂にしか分かりません。同社は現在もこの件について沈黙を保っています。非常に不可解な状況と言えるでしょう。