2025年4月のWindows 11アップデート（バージョン24H2）で、空の「inetpub」フォルダが突然追加され、ユーザーの間で混乱が広がりました。
多くの人が誤って作成されたものと考え、削除しても問題ないと思っていましたが、実際には重要なセキュリティ修正の一部であることがMicrosoftから明らかにされました。
このフォルダは、脆弱性「CVE-2025-21204」への対策として導入されました。
この脆弱性は、Windows Updateがシンボリックリンクを誤って処理し、ローカルの攻撃者が本来アクセスできないシステムファイルに干渉できてしまう可能性があります。
Microsoftは「inetpub」フォルダを削除すべきではないと警告しています。
この修正は、Internet Information Services（IIS）の有効・無効にかかわらず適用されるもので、IT管理者や一般ユーザーが特別な操作を行う必要はありません。
アップデート当初はこのフォルダの説明が記載されておらず、既に削除してしまったユーザーもいるかもしれません。しかし、復元は可能です。
inetpubフォルダの復元方法
- 「コントロールパネル」を開く
- 「プログラム」を選択
- 「Windowsの機能の有効化または無効化」をクリック
- 「Internet Information Services」にチェックを入れる
- 「OK」を押す
これで「inetpub」フォルダが再作成されます。
これは重要なセキュリティ対策の一部なので、削除してしまった方は速やかに復元を行いましょう。
