
Garminは2025年にInstinct 3とFenix 8を発表し、どちらも高評価を獲得しました。
新モデルは、Garminの従来ラインナップと異なり、ディスプレイの選択肢が増えています。
従来のInstinct 2やFenix 7は、エネルギー効率の良いMIP(メモリーインピクセル)スクリーンのみを搭載していました。
しかし、GarminはFenixシリーズに鮮やかなAMOLED(有機EL)ディスプレイを導入しEpix Proと名付けました。
現在、3種類の画面オプションを用意しています。
- MIPスクリーン(「E」モデル) - 最も安価で、サイズは固定
- ソーラーモデル - MIPスクリーン+GarminのPower Glassによる太陽光充電
- AMOLEDモデル - 高輝度で鮮明な有機ELディスプレイ
このAMOLED化の流れは、Forerunner 265やForerunner 965などのモデルにも見られ、VenuやVivoactiveシリーズでもMIPの選択肢はなくなりました。
GarminはAppleやSamsungのアウトドア向けスマートウォッチと競争するために、より視認性の高いディスプレイへと移行しているようです。
ただし、Power Glass技術は現在MIPスクリーン専用のため、AMOLEDスクリーンとの併用が難しいのが課題です。
Garminのバッテリー技術が向上し、Power GlassがAMOLEDの電力消費を補えるようになれば、MIPスクリーンは完全に消えるかもしれません。
この流れはGarminの伝統的な「質実剛健」なスタイルの終焉を意味します。
Apple WatchやAndroidスマートウォッチは便利ですが、Garminのように頑丈で実践的ではありません。
Garminは長時間のバッテリー持続とシンプルなMIPスクリーンによる視認性の高さが特徴でした。
AMOLEDは夜間の視認性に優れていますが、従来のGarminの魅力だった「派手さのない、アウトドア向けの実用性」を損なう可能性があります。