DeepSeekイタリアのAppleとGoogleのアプリストアでブロックされる

中国のAIチャットボット「DeepSeek」が今週、アプリストアで急上昇しました。しかし、同時に世界各国のデータ保護機関も注視しています。

DeepSeekのプライバシーポリシーには多くの懸念点がありますが、特に問題視されているのは、同社のデータが中国内のサーバーに保管され、中国のデータ法の適用を受ける点です。

欧州の消費者団体「Euroconsumers」は、今週初めにイタリアのデータ保護機関に苦情を申し立てました。

TechCrunchによると、団体は「数百万のイタリア人のデータが危険にさらされている」と指摘し、DeepSeekに対しデータ処理の詳細を求めています。そして、すぐにアイルランドのデータ保護委員会(DPC)も対応に乗り出しました。

水曜日、ロイターはDeepSeekがイタリアのAppleおよびGoogleのアプリストアで利用できなくなったと報じました。DPCの広報担当者はTechCrunchに対し、「アイルランドのデータ対象者に関するデータ処理について、DeepSeekに情報提供を求めた」とコメントしています。

DeepSeekは、誕生日やメールアドレス、チャット内容、IPアドレス、キーストロークパターン、決済情報などを収集し、中国の「安全なサーバー」に保管しています。この状況は、米国で「外国の敵対勢力」との関係を理由にTikTokが規制の対象となっている現状と重なります。

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