FiiO KA13を、HiFiman Svanar、Beyerdynamic DT 900 Pro Xと組み合わせてテストを行いました。
特にBeyerdynamicは価格に対して素晴らしいパフォーマンスを発揮しました。
音源にはMacBookやiPhone、FiiOの標準ケーブルを使用し、Apple Music Hi-ResやSpotifyでのリスニングを中心に行っています。
音質
音質の面では、KA13はKA5やKA3と比較しても非常に優れたバランスを持ち、パワフルで豊かなトーンが特徴です。
デスクトップモードでは、シリーズ内で最も強力なスティックDACとなり、HiFiman Svanarのような駆動が難しいヘッドフォンでも安定した低音とクリアな高音を実現しています。シングルエンドでも、USBから十分なパワーを引き出せる点は印象的です。
KA3と比較すると、より音の輪郭が良く、低音もクリアです。
「Candyman Theme」のシンセウェーブやベースの効果音が、KA2やKA3よりも低い音量でも完璧に再現されました。
さらに、FiiO FD7と組み合わせた際には驚くほどの音圧で、非常にダイナミックなリスニングを体験できました。
DT900 Pro Xでも同様に、深い低音と広がりのあるサウンドを実現し、これまでのモデルを上回る性能を発揮しています。
KA13は、前モデルと比べて改善点が多く、低音の制御や出力の応答が向上しています。
高音域は少し強調されることがありますが、Cirrus Logic DACの伝統に沿ったもので、音量を上げても破綻しません。
中音域は開放感があり、ボーカルやアコースティックトラックも自然に再生されます。
低音は強力かつ迅速で、シングルエンドでもしっかりとした再現が可能です。
ノイズ
FiiO KA13は非常に静かで、感度の高いイヤホンでもほとんどノイズが発生しません。
ヘッドフォン使用時には完全に静寂で、これも大きな利点です。
KA2やKA3と比べ、音質や性能が全体的に向上しており、KA5と競合するほどのパワーを誇ります。
まとめ
結論として、FiiO KA13はJade Audioシリーズにおいて優れた進化を遂げ、特に低音域の強化や音質全体の強化が目立ちます。
クオリティも高く、価格に対するパフォーマンスは非常に優れています。
KA5ほどの機能はありませんが、KA1やKA2、KA3よりも圧倒的に優れた選択肢です。