Nothingは、安くて良い品質のスマートフォンやイヤホンで人気がありましたが、CMF Buds Pro 2というイヤホンは、その期待に応えきれていません。
このイヤホンは「価格相応」といった印象で、特に驚くような機能はありません。
値段は11,000円と安めですが、音は悪くありません。これは低音用と高音用の2つのスピーカーを使っているからです。
ノイズキャンセリング機能は期待外れで、周りの音を聞こえるようにする機能も良くありません。
ケースについているダイヤルは面白い機能ですが、使いにくく、よく間違えて動かしてしまいます。
また、付属のイヤーチップは滑りやすいので、別のものに替えた方がいいでしょう。カラー展開は良いですが、全体的な機能やデザインはもっと良くできたはずです。
CMF Buds Pro 2の立ち位置と価格帯の現実
CMF Buds Pro 2は、1万円前後でアクティブノイズキャンセリングを備えた完全ワイヤレスイヤホンという、競争が最も激しい価格帯に置かれています。
このゾーンでは「安い」だけでは評価されにくく、音質・ANC・装着感のどこかに分かりやすい強みが求められます。
Nothingブランドは、デザイン性や独自性で注目を集めてきましたが、CMF Buds Pro 2はその期待値をそのまま満たすモデルというより、「価格を抑えた現実的な選択肢」に近い存在です。
安価であることは事実ですが、同時に割り切りが必要な点も明確に存在します。
装着感・デザイン・ケース操作の実用性
イヤホン本体は軽量で、長時間装着していても耳への負担は少なめです。
IP55の防水性能もあり、通勤や軽い運動中でも使いやすい仕様になっています。
一方で、付属のイヤーチップは素材がやや滑りやすく、耳の形によっては安定しにくいと感じることがあります。
フィット感に違和感がある場合は、市販のイヤーチップに交換するだけで装着感が大きく改善するケースもあります。
ケースに搭載されたダイヤルは、見た目の面白さという点では印象に残りますが、操作性は人を選びます。
意図せず触れてしまい、設定が変わってしまうこともあり、日常的な使いやすさという点では慣れが必要です。
ノイズキャンセリング性能はどこまで期待できるか
CMF Buds Pro 2のノイズキャンセリングは、価格帯を考えれば搭載されていること自体は評価できますが、強力さを期待すると物足りなさを感じやすい性能です。
エアコンの動作音や周囲の話し声、電子レンジの動作音などは、完全に消えるというより「少し和らぐ」程度に留まります。
ANCモードは複数段階から選べますが、実用面では最も強い設定を選んでようやく効果を実感しやすい印象です。
外音取り込みモードは周囲の音を大きく拾う傾向があり、静かに会話をしたい場面では使いにくく感じることもあります。
電車やカフェなど、環境音が多い場所では過度な期待をしない方が無難です。
音質の傾向と向いている音楽ジャンル
音の方向性は、Nothingブランドらしく低音を強調したチューニングです。
どのジャンルを再生しても低域が前に出やすく、迫力は感じやすい一方で、中高音の存在感は控えめです。
11mmの低音用ドライバーと6mmの高音用ドライバーを組み合わせた構成により、価格帯としては音が痩せにくい点は評価できます。
ただし、音の広がりや立体感は限定的で、楽器が一塊に聞こえるように感じる場面もあります。
Nothing Xアプリではイコライザー調整が可能ですが、調整幅は控えめです。
低音をさらに強調する機能も用意されていますが、設定を最大にしても大きな変化は感じにくく、音作りを細かく追い込みたい人には物足りないかもしれません。
バッテリー・接続・アプリ機能の評価
バッテリー性能は、この価格帯として標準的です。
ANCオンで約6.5時間、オフで最大11時間の再生が可能で、ケース併用時は日常利用で困ることは少ないでしょう。
Bluetooth 5.3に対応しており、接続の安定性は概ね良好です。
Nothing Xアプリでは、ANC切替やイコライザー、低遅延モードなど基本的な操作が一通り揃っています。
一方で、上位モデルに搭載されているような個人別リスニングプロファイル機能は用意されていません。
機能面では必要最低限に留められている印象です。
CMF Buds Pro 2を選んで後悔しにくい人・避けた方がいい人
このイヤホンが合う人
- 1万円前後でANC付き完全ワイヤレスを探している
- 低音重視のサウンドが好み
- デザインやブランド性も一定程度重視したい
別の選択肢を検討した方がいい人
- ノイズキャンセリング性能を最重要視している
- 音の広がりや解像感を求めたい
- 操作ミスの少ないシンプルなUIを好む
同価格帯・上位モデルとの比較で見える選択基準
CMF Buds Pro 2は、価格を抑えつつANCと個性的なデザインを手に入れたい人には成立します。
ただし、数千円予算を上げるだけで、ANC性能や音質が一段上がるモデルも存在します。
「とにかく安く、それなりに使えればいい」のか、「毎日使うものだから満足度を優先したい」のか。
この線引きをどこに置くかで、CMF Buds Pro 2の評価は大きく変わります。
まとめ|CMF Buds Pro 2は「割り切り方」で評価が決まる
CMF Buds Pro 2は、価格を考えれば音質も機能も一定水準にまとまったイヤホンです。
一方で、Nothingブランドに強い期待を寄せると、物足りなさを感じる部分もはっきりしています。
予算重視でANC付き完全ワイヤレスを探している人にとっては、十分検討に値する選択肢です。
逆に、性能面での満足度を最優先する場合は、他モデルと比較した上で判断する方が後悔しにくいでしょう。